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ぶれない自分になりたい人、他人の影響をすぐに受けてしまって苦しいと感じる人は軸と結界でセルフイメージを強化しよう

2020年6月24日

人は無意識のうちに周りの環境の影響を受けて自分自身を見失ってしまう

特別な理由もないのに気持ちがふさいでしまったり、強い罪悪感や虚無感に常に苦しんでいたり、なぜかいつも自己肯定感が持てなかったり、色々な感情が湧いてきて混乱してしまうといった経験はありませんか?

あるいは、身近な人や周りの雰囲気や気分を敏感に察知してしまって自分まで気分が落ち込んだり、混乱したり、体調までおかしくなるということはありませんか?

周りの環境や人間の影響を受けて、本当は自分のものではない感情に同調したり、自分のものではない思考によってがんじがらめになってしまうのは、とても苦しいことですよね。

こうしたことに自覚のある人もいる一方で、自覚がなく苦しんでいる方も多いと思います。

最近クライアントさんからのフィードバックで「もしかしたら私は色んな人に思考を乗っ取られることが多いから、ちょっとしたことが悩みになることが多いのかなと思いました」というのがありました。

思考を乗っ取られる、というのは少し怖い表現ですが、実際に私たちの脳は距離に関係なくお互いに同調する性質を持っており、自分が考えていることも感じていることも、他者の影響を強く受けてしまっていることがほとんどです。

例えば、グループの中にイライラしている人がいたら、そのイライラはグループの他のメンバーにも伝わって、皆がイライラしてしまうことはよくあることです。あくびだって連鎖しますよね。

敏感な人の中には、無意識に他人の情動と強くつながってしまうために、わけもなく悲しくなったり、怒りを感じたりして、それを自分でコントロールできないのでとても大変な思いをする人もいらっしゃいます。

罪悪感や、怒り、恨み、自己卑下、絶望、無力感、憎悪、そして、こうでなければならないという脅迫的な観念などに無意識レベルで同調してしまうと、とても辛い思いをします。時には体調を崩したり、病気や慢性的な体質をつくり出してしまうこともあります。

気功の文脈ではこれを「邪気を受ける」とか、「蟲がつく」といったりします。

邪気や蟲のことをもっとわかりやすく表現すれば、それは、その人にとって機能しない情報、その人の可能性や自由を制限する方向に働く情報ということになります。

その人の「自由」な思考や精神を奪い、身体性まで下げてしまうような「呪い」というものは、存在します。それを故意にやることは言語道断ではありますが、実は悪意なき呪いというものは結構ありふれてあるのです。

伝統気功では、基本的に気の強い人から弱い人へと気が移っていく、流れていくと考えられています。つまり、影響力の強い人に、弱い人は同調してしまうし、影響を受けてしまうということですね。

例えば、家族の中で一番弱い子どもが、お父さんやお母さんの感じているストレスを代わりに引き受けてしまったり、大人が感じるべき罪悪感や虚無感を子どもが感じてしまうということは、無意識レベルでよく起きていると言われています。

ではそんな他人の影響を受けずに自分の能力を活かして自分らしく生きていくためにはどうしたらよいのでしょうか。またどんな風に考えれば良いのでしょうか。

そもそも「自分」は思っているより絶対的なものではない

今感じている感情や情動が、本当に自分の中から湧いてきたものかどうかは結構な確率で疑わしいと思っても良いと思います。というか、自分の純度100%オリジナルの思考や感情なんて、実はどこにも存在しません。

そもそも、「自我」とは他者の関係の中でしか認識出来ないものです。

だから、自分が考えることや感じていることも、何かや誰かとの関係性の中にこそ生まれているのであって、関係性がなくなれば何を感じ、何を考えることが出来るというのでしょうか。他者、自分以外のすべての物がなければ、何を知り、何を体験し、何を思考することができるでしょうか。

自分と自分以外の区別は存在します。でも、自分そのものは、実は相対的であり、絶対的ではありません。

相手や環境によって「自分」は変わってしまうものですよね。

そもそも自我というのは他者の影響を受けるものだ、環境の影響を受けるものだという前提を持っておくと良いですね。

ですから、気分の良い人と一緒に過ごしたり、気分の良い環境の中で過ごせば自分の気分も良くなるし、罪悪感を強く感じている人と一緒に過ごしたり、罪悪感を感じる環境の中にあれば、自分の中にも罪悪感や罪悪感を感じるような価値観は生まれてしまうのです。

確認しておきたいことは固定的な自分というものはなくても良い、そもそも絶対的な「自分」なんかないのだといういうこと。「自分」というものは自分以外のものによって作られるのです。

他人の影響を受けないでいることなんてあり得ないということです。

私は、とても気分良く過ごした一日の後に宿泊したホテルで気持ち良く眠ろうとしたときにどんどん身体がバキバキになってきて、あれこれと思考が巡りだし、エアコンが効いているはずなのに熱く感じてイライラしてなかなか寝付けないということがあるのですが、そういうときホテル全体を浄化して結界を張り、自分の部屋も浄化して結界を張った途端に身体が緩んで眠りにつくことが出来るという経験を時々します。

それはその場に、要らない他人の情報が無数に残っていて、それに自分が影響されてちゃうからです。でも気功技術を使って環境を変えてやれば実際に自分の状態も簡単に書きかわるのです。

このように、他人の感情が自分に流れ込んできたりするのは普通に起きることだし、その家系に特有の思考や感情というものは受け継がれていくということもあるし、力関係によって、無意識レベルでピラミッド型の階層が生まれて、回に在るものがストレスのはげ口としてそのコミュニティで機能してしまうことも、普通にあり得ます。

だから、自分を見失ってしまう感覚や、他人の思考や感情が自分に入ってくることは特殊なことではなく、ごくごく日常的に起きることなのだと認識すると良いと思います。

自分という存在はそもそも他者や環境の影響を受けて存在しているもので、私たちが「自分」だと思っている自分は、そもそも、自分で思っているほど変わらないもの、固定的なものではないと少し俯瞰して自分という現象を観る視点を養って行けば良いです。

これは逆に言えば、自我はいくらでも自分で書き換えられるということ。単純な話、たとえばクライアントの邪気をいつももらってしまうセラピストさんなら、他人の邪気はもらわない、そことは同調しないと決めれば、それで自我は書きかわります。

何の影響を受けどんな環境に身を置いてどんな自分になりたいのかは意識的にいつでも自由に決められるし変えることができると言うことを覚えておいてください。

他者の影響を受けて苦しくなるのは、身体性がないから

絶対的な自分というものがないのだとしても、「自我」は存在します。自我は、自分以外のすべてと分離することで存在していて、体験の主体となる役割があります。ですから、基本的に自分の主体性を支配されるような経験はとても不快に感じたり違和感を感じたり、混乱したり、不安定になります。

他人の影響を受けないではいられない「自分」というものを理解したとして、では、他者の影響を無意識に受けて自分が苦しく感じたり辛くなったり、しんどくなったりするのはなぜでしょうか。

端的に言えば、自分が他者に比べて弱いからです。

大抵の人は無意識レベルで知らないうちに他人の思考や感情が自分に入り込んで、それを自分自身と錯覚していたりしますが、中にはそうした他者の感情や思考が自分に入ってくるという感覚を持つ人もいます。

そうした感覚は、気功で言うところの「気感」に敏感であるということであり、いわゆる共感覚を感じやすいということです。それはその人の能力の一つなので、それを扱える知識と身体を作れば良いだけです。

後にも書きますが、情報身体を開発し、身体性を磨くこと。他者の影響力を上回る力、あるいは何とは同調して、何とは同調しないかを自由に選べる賢さ身にをつければ良いのです。

情報身体とは精神性と一体となる身体感覚といっても良いかもしれません。その人のIQや潜在的な能力が依拠するところであり、物理的な肉体の前提となります。相対的にこれが弱いと、私たちは情報的に他者からより影響を受ける側になるのです。

例えば、他者との関係で些細なことで傷ついて立ち直れなかったり、いつまでも気にして気持ちが落ち込んだり、他人の気持ちを強く感じすぎて気分が悪くなるといった現象が起こります。

そういった人はおしなべて、物理的な身体も虚弱で繊細な傾向があります。

物理現実の世界にマイナスのイメージを持っていたり、そこで生きることに抵抗を感じていたり、スピリチュアルに傾倒しすぎるなどして、情報身体がバランスを欠いていると相対的に下丹田や下部のチャクラが不活性になっている人にも多い傾向です。

こうした人は情報空間に臨場感を感じるのは上手ですが、体力がなかったり、ちょっとしたことで体調を崩したり、苦痛への耐性が弱いといった傾向があります。

肉体は、「個」というものを強く認識させるものです。私たちの世界の本質は情報であると言っても、人間は物理的な身体をもって存在しているので、 物理空間から情報空間にわたる人間の生命現象は やはり肉体的な強さというものに依拠せざるを得ません。

軸や結界とは自分が自分の世界の主であるというセルフイメージ

情報身体とは、気功の文脈で言うところの、3つの丹田や中脈や軸と言われるものです。物理身体よりもより抽象的な身体的感覚、身体的な意識です。

これらが洗練されてくると物理身体が書きかわっていきます。端的にいえば、姿勢が変わったり体質が変わったり、体力がついてくるということですね。そして、これは同時に、セルフイメージに変化が起き、行動や態度に変化が起きると言うことでもあります。

よく、ぶれない自分になるためには自分軸が必要だといわれたりしますが、文字どおり、情報身体としての「軸」が強くなれば、影響を受けてもぶれなくなるし、振り回されなくなるのです。

これは大黒柱が自分の中に立つということでもあって、自分というものは外部の環境からの影響を受けざるを得ないにしても、柱がしっかりしていればどんな嵐に遭ってもビクともしないわけですね。でもその建物の骨組みである柱が弱いとちょっとした地震や嵐でも倒壊してしまいます。

身体の軸が立つということを意識すれば、それは物理的な身体には、体力がつく、体質が改善するといった意義がありますし、同時に心に対しては「自分が自分の世界の主である」という感覚をうみだして、より高いセルフイメージへと書きかわっていきます。

自分が求める目標や、向かいたい方向によって、自分がどんな情報を採用するのかが明確になっていくので、たとえ外部の環境や他者からの影響によって気分が乱れたり、情動のアップダウンを経験したとしても、やりすごして、本当に大切なものを見失わないでいることが出来るようになります。

同様にして、結界を張ることもまた弱いセルフイメージを無意識レベルで書き換えてくれます。結界を張ることはバリアで自分を守ることだと思われていますが、その本質は自分の情報身体を広げて強くすること、つまりセルフイメージを高めてその場や相手に対する影響力を大きくすることなのです。

結界を自分の四隅に配置することで、自我が大きくなって強化されているということですね。

結界を作っている自分が作り出した気の球は「自我」そのものですから、結界を自分の周りに置くと言うことは結局自我を拡大していることに他ならないのです。結果的に邪気や呪いを受けないような自我ができあがってしまうと言うことです。

軸や結界をより機能させるためには、実際に自分が拡大したり、強化されたりセルフイメージが高まったりする感覚を丁寧に感じることがとても大切です。

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