気功を続けているのに、
- 気をあまり感じられない
- 前より強くなっている実感がない
- 他の人のほうがすごく見える
そんな不安を感じていませんか?
「気が強くならない=上達していないのではないか」
そう思ってしまうのは、とても自然なことです。
ですが結論から言うと、
気の強さと上達は、ほとんど関係がありません。
ここを誤解していると、必要以上に焦ってしまいます。
なぜ「強さ」を基準にしてしまうのか
私たちは、目に見えるものや分かりやすい変化を基準にします。
強い気を出せる。
はっきり感じられる。
遠くまで飛ばせる。
こうしたものは“わかりやすい”。
比較もしやすい。
だから自然に、
「強い=上達」
という基準を作ってしまいます。
でもそれは、本当に正しい基準でしょうか。
気の強さが安定しない理由
気の強さは、実はとても不安定な指標です。
なぜなら、感覚は神経の状態に大きく左右されるからです。
例えば、
- 交感神経が優位なとき(緊張・興奮状態)
→ 刺激を強く感じやすい - 副交感神経が優位なとき(リラックス状態)
→ 感覚は穏やかになる
つまり、体調や睡眠、ストレスの影響で
氣感は簡単に変わります。
今日は強い。
今日は弱い。
これは技術の問題ではなく、
身体の状態の違いです。
強さが安定しないのは、未熟だからではありません。
生理的に自然なことです。
強く出そうとすると、逆に乱れる
もう一つ大事な点があります。
「もっと強く出そう」とすると、
無意識に身体は緊張します。
呼吸が浅くなる。
肩が上がる。
胸が固まる。
この緊張は、刺激を強く感じさせます。
その結果、
「強い気が出ている」
と感じることがあります。
ですが実際には、
それは“エネルギーの質が高い”というより、
“緊張が強い”だけの場合も少なくありません。
強さを追うほど、呼吸は止まり、
身体は固まり、質は荒れやすくなります。
上達の本当の基準は何か
では、気功の上達とは何でしょうか。
それは、
・強い日と弱い日があっても落ち込まないこと
・感覚の揺れをそのまま受け止められること
・呼吸に自然に戻れること
強さではなく、安定です。
派手さではなく、再現性です。
どんな日でも、
自然呼吸に戻れるか。
緊張に気づいて、力を抜けるか。
これが、長く続く上達の土台になります。
気が弱くても、上達している場合がある
実際には、
・前より静かになっている
・無理に出そうとしなくなっている
・呼吸が深くなっている
こうした変化が起きている人ほど、
着実に土台が育っています。
ただ、それは派手ではありません。
だから見逃しやすいのです。
まとめ
気功で気が強くならないからといって、
上達していないわけではありません。
強さは指標になりにくいものです。
本当の基準は、
自然呼吸に戻れること。
身体の緊張に気づけること。
揺れをそのまま受け止められること。
そこが整っていれば、
上達は静かに進んでいます。
氣功師・ヒーラー
中国の伝統氣功と認知科学の知見をもとに、無理をせず、自然な流れに還るための氣功とヒーリングを伝えている。三和氣功が大切にしているのは、何かを変えたり、足したりすることではなく、本来の自分に還ること。
頑張ることを手放し、ありのままの状態に戻ったとき、
人はもともと備わっている力や調和を自然と思い出していく。
氣功を人生を操作するための方法ではなく、自然体で生きるための智慧として提案している。