気功について

人生を活性化させる気功~大周天で三和を体現し、創造神となる

2024年6月30日

天神合一、梵我一如を観想して精神と肉体のパワーを上げる

周天功と呼ばれる気功は、意念により気を巡らすことで成就する気功です。

そのうちの一つである大周天は「天人合一」を体感するための高度な功法であると言われています。

天人合一とは、宇宙の理の縮図が人間という存在に現れていることを示す気功の概念ですが、それを体感するということは、宇宙と一体である自分を身体レベルで理解すること、古代インドの哲学における「梵我一如」を体現することを意味します。

伝統的な気功のなかでも最も高度であるとされている大周天は、人間が生身の身体を持ったまま人間の限界を超越するために、とても重要な意味を持っていました。

現代に生きる私たちにとっての大周天の意義は、情報身体を拡大し、意識を拡大していくという点にあります。

情報身体とは肉体と重なって存在している情報的な身体のことで、その人の情報的な領域のこと。

情報身体が大きく充実しているほど扱える「気」の質量も上がるので、当然、ヒーラーを志すなら大周天に習熟し宇宙と一体となることを目指したほうが良いでしょう。

実際に広大な宇宙空間に意識を広げるイメージをすると、自分が大きくなった感覚やすがすがしい気分など、抽象度や意識レベルが上がった感覚を得られます。

この感覚を身体で味わうことにより実際にセルフイメージやエフィカシーを高めることにつながり、自然治癒力や免疫力が活性化して元気になる効果があります。

三和を体感し宇宙の創造主になる

三和とは天地人の調和を意味し、天地人はこの世界を成り立たせている3つの要素をあらわしています。

「天」とは陽気、「地」とは陰気、そして「地」とはその両者の関わり合いの中に創造されるもの、すなわちこの世界のことです。

なので大周天とは、宇宙の気の流れである、陰と陽とその交流を体感することにより、宇宙そのものを観じる視点を持つことでもあります。

天・地・人の3つ要素によって成り立つ宇宙の創造原理を知るということは、宇宙を自分の内に収めるということなのです。

この世界が陰と陽とその間における気の交流という3つの要素で成り立っていることを腑に落とすことによって、自分が宇宙の中心であり、創造の主体であることを自覚することにつながります。

森羅万象は、陰と陽の気が相互にかかわりあうことによって生まれては消え、その気のダイナミックな作用の中で変化変容、発展衰退を繰り返しています。

なぜ2ではなく3なのかと言えば、異なる2つのものが存在すれば同時にそこにかならず「関係性」が生まれるということの重要性を示すためです。

この世界のすべては、あなたも私も、必ず自分以外の存在なくしては存在できません。

2つのものは単独では存在しているとはいえず、必ずセットであることを示すために「3」という数字が重要になります。

何かが在る、もしくは無いということは、そのことを承認できるそれ以外の存在が必要なのです。

この宇宙にあなたがたった一人だけしか存在しなかったとしたら、果たして「自分の存在」を確認するすべはあると思いますか?

この宇宙は「関係性」の中にしか成り立たないのです。

「創造」には3つ目の要素である「関係性」やそれによって生まれるものが必要なのです。

これが「三和」の意味するところです。

創造の主体者(創造主)は、陰と陽の関係性の中にあるこの宇宙を観通す視点を持っています。

 

根源の「空」なる無限の力を手に入れる

気の世界の創造原理によると、根源なる虚空から陰陽の気が分化し、陰陽の二極の交流によってこの世界が生み出され続けています。

そして最初の陰と陽の二極の気が生まれた虚空の根源が、老子が「道」と称した、物理世界を背後で支配している、有・無の概念を超越した次元の形なき「無為の働き」であり、創造の源です。

すべてはここから生まれてきます。

すべてを生み出す無限のエネルギーがその虚空に秘められています。

この無限の気の流れを体得し、観じることが大周天です。

これを腑に落としたなら、宇宙は自分の外ではなく自分の内にあるものになるからです。

「道」の働きに身をゆだねていきることを「無為自然」といいますが、それは自らを創造の器として自然そのものと一体となることを意味します。

つまり、自分の体験のすべてに「道」の働きを観ることです。

それが三和を体現するということでもあります。

大周天とは、創造の器として、無限の創造エネルギーを自分のものとするための身体性を得るための気功なのです。

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