自分らしく生きるとは、未来の本当の自分に向かって歩んでいくこと
人はだれでも自分の人生を歩いて行くことを望んでいると思います。
自分の人生とは、誰かに期待される生き方や、与えられた枠組みの中に甘んじる生き方や、誰かや何かによって規定された価値観やルールに盲目的に縛られて生きる生き方ではなく、自分の価値や目的を自分で探したり、創り出したりしながら、自分だけにしかできない自由な生き方を生きることです。
そして、自分らしい自由な生き方をすることを自分に許していないと、病気になったり、生きづらさを感じて行き詰まったりするわけです。
そこであなたは、本当の自分の生き方について考えて、自分らしく生きるために行動を起こすのです。
では「自分らしい生き方」や「自分らしい」とは何なのかというと、実は私たちは深く考えていなかったりもします。
私は、この世界に生まれてきた目的に目覚めている本当の自分として生きること、或いは少なくとも、その本当の自分に向かって生きようとすることだと思っています。
それは言い換えれば使命に目覚めている自分だとも言えるし、内なる神に目覚めた大いなる自己を知っている自分だとも言えるし、創造に目覚めた自分だと言ってもいいかもしれません。
物理次元の自分に縛られてはいけない
その本当の自分で生きるために必要なことは、学んで知識を得ることであり、自分と向き合うことであり、そしてゴール(理想の未来)を持つことです。
講座では、このすべてを約半年間実践していただいていますが、知識を学ぶことや、自分を内観して自分を知ることはできても、自分のゴールを信じることができる人は多くはありません。
学んだり、内観して自分について知っても、ゴール、つまり未来の自分を信じることができなければ意味がありません。
未来の自分を信じることは本当の自分を生きるということで、自分には自分しか果たせない役割や自分だけの生まれてきた目的があるはずで、自分は今そのために生きていると信じることに他なりません。
そこに意識が向けられず、過去の自分にとらわれたり、恐怖や不安に支配されてしまうのです。
過去にとらわれ、恐怖に駆られたり不安で混乱して生きていたら、それは言ってみれば動物と同じです。
でも人間の素晴らしい能力は、物理次元で肉体を持ちながら、抽象空間の階層を自由にどこまでも移動(上昇)していけるところです。人間はもともと情報空間の抽象度の高いところに「場」を有していて、その一番低い次元=物理次元における存在があなたという人間であると考えれば当然のことです。
恐怖や不安や生死にとらわれたりするのは物理次元ならではの現象とも言えます。でも人間は、どこまでも抽象度を上げて物事を観ることができる能力を持っているので、恐怖や不安を克服できるし、それらが幻想に過ぎないことを本当は理解できるはずです。
モヤモヤや焦り、あるいは何らかの停滞感は、その不安や恐怖が元になって生じていることが多いのですが、過去の自分と今の自分を比べて焦ったり、うまくいかない未来にリアリティを感じて不安を感じたりするのは、物理次元の自分にとらわれすぎているからです。視点がすべて過去に向いているのです。
というか、不安や恐怖を感じることで身を守るというメカニズムが動物の脳にはプログラミングされているので、仕方ないと言えば仕方がありません。
物理次元の肉体的存在にとっては、前に進む(現状の外に出る)ということは、実は大変なことなんです。安定していたバランス(ホメオスタシス)をいったん壊して作り直すことなので、物理次元では大変なことです。
しかし、人間は、本質的な部分では抽象空間に存在しているので、本来は物理次元の様々な制約から自由であるはずなのです。だからこそ不安や恐怖を克服したり、未来を意識するという能力を駆使することで物理次元に大きな変化を起こすことが可能なのです。
なので、恐怖とか不安から逃れたり、楽になること、快楽を求めたりすることをゴールだと勘違いしていると、いくら自己投資して学んでも挫折を繰り返すことになって、いつまで経っても物理次元の抽象度から抜け出せません。
そこを理解していない人は少なくないかも知れません。
未来の「本当の自分」を信じて気楽に行こう
私たちは肉体を持って物理次元に存在しているので、死への根源的な恐怖や不安のために、本来の高い抽象度や高い意識レベルを忘れてしまっているし、そこから完全に自由になることは難しいかも知れないですが、少なくとも、気功に出会ったのであれば、物理次元で感じる恐怖や不安に支配されない自分を目指してください。
そのために、まず身体から整えて行きましょう、というのが伝統的な気功のあり方です。
緩んで軸の通った身体を作っていくことで、情動から自由になり、ゴール(未来の本当の私)とつながりやすくなるのです。
すると、やる気満々!!とか頑張るぞ!!という肩に力の入ったテンションから自然に遠ざかっていって、もっと気楽に自然体で自分に向き合えるようになります。
だいたい、そんな力みのあるテンションは長続きしないし、それが心にも身体にも余計な緊張と疲れを生んで相当な負担をかけることになります。
ウサギとカメなら、迷わずカメであるべきです。
辛い時期こそ、セルフヒーリングや気功の実践とフィードバックをとることだけやっていれば良いのです。
あとは何もしなくても良いです。
もちろん、お仕事など、どうしてもやらないといけないタスクは自己責任ですが、休めるなら休んで、好きなことをして気分良く過ごし、必要なだけだらだらすれば良いでしょう。
まじめな人ほど、辛い時期、何もやりたくない時期に頑張ろうとしてしまいがちです。焦りや不安に突き動かされて、何かやらなきゃと動いてしまうのですね。
でもここで頑張ると心が折れて、やっぱりゴールなんて要らない、私はやっぱりダメなんだってことになってしまうのです。
そもそもゴールは意識ではなく、無意識が達成するというメカニズムを理解していません。
私たちが意識的に達成できることなどないのです。言い換えれば、ゴールは意識的に頑張って達成するものではなく、無意識レベルの反応としてゴールが達成されるのです。
そのためには未来のゴールへの臨場感を感じることが大切だと言われています。
だから、未来に必ず存在している「本当の自分」を信じるのです。本来のあなたはどんな存在なのか、未来にどうなりたいのか、どんな役割を果たすために生きているのかにフォーカスをし続けることです。
今の自分と高い抽象度の自分は階層的につながっているのですから、その「本当の自分」は高い抽象空間から常にあなたを導いているし、あなたへパワーを与えてくれています。
そして、あなたさえ身を任せていれば、すべてあなたがこの人生で歩くべき道を歩くようにしてくれているのです。
あなたの意識では何も起きていないように認識されることもあるかも知れません。でも、あなたが本当の自分を信じて未来をあきらめたりしないかぎり、無意識下ではいろんなことが起きていて、あなたの意識できないレベルで変化が起きているのです。
春をまつ冬眠中の動物のように、じっと待っている間にもちゃんと身体は新陳代謝を繰り返し、来たるべき春のために変化して、時が至れば自然と身体が動くようになっています。
過去の情動が発火して苦しいときほど、焦りと不安に突き動かされて何かやらなきゃと頑張ってしまうときほど、安静にして、自分の意識がどこに向いているのかに注意してください。未来の自分を信じて、未来の自分に臨場感を感じられているでしょうか?
食べたいものを食べ、漫画を読み、本を読み、テレビを見たり、昼寝をしたり、散歩や買い物に出かけるなり、セルフヒーリングをしたり、ジムなどに行って身体を動かしたり、のんびりだらだらやり過ごしながら、「本当の自分」だけをしっかり捉えておくのです。
そんな間にも脳は絶え間なくゴールへの計算を続けています。
「果報は寝て待て」というのは、本当の自分を信じてお任せするということでしょう。
それを頭でわかっていてもなかなか実践できないと言う人は、とにかく気功とセルフヒーリングで身体をゆるめ作り直していきましょう。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。