まず過去から自由になる
現実を変えたい、自分を変えたいと思うときに真っ先にやるべきことは、過去から自由になることです。
変わりたい変わりたいといっていつまでも変われない人達に共通しているのは、「昔こんな辛いことがあった、このトラウマのために今も私は苦しんでいる、だからまず過去の自分を癒して、そして新しい自分に生まれ変わりたいです」といった発想を持っていることです。
変わりたいといいながら、実は過去の辛かった自分、傷ついた自分を捨てられないのです。捨てたくないのでしょう。そこに愛着を感じ価値があると思っているから。
ということはつまり、本当は変わりたくないとさえ思っているのです。
変わりたいんだ、だってこんなに辛い思いをしてきたから… と言って誰かに慰めて欲しいだけ。誰かと一緒に過去の自分の価値を確認したいだけなのです。
これに当てはまるならもちろんわざわざ時間と労力を使って変わる必要などありません。過去に生きて過去の自分を慰めながら生きることの方がずっと簡単です。
でも、少しでも自分は違うと思うのなら、過去を癒さないと新しい未来はやってこないという発想は誤りだということをまず認識してください。
過去を何が何でも癒そうとしないことです。それは見方を変えれば過去への執着です。
過去を癒さないと先に進めないというのは、間違いです。
未来を求めて行動するから過去が変わるのです。
だからあなたがすべきことは、傷を抱えたまま先に進むことです。
過去から未来へ流れる時間の概念を捨てる
過去から未来へと流れる時間の流れは脳が作り出しているだけの錯覚にすぎないと言われています。
時間は実際には概念だけの存在でしかないということは、認知科学や物理学的な根拠のあるの認識です。
また、一瞬一瞬に宇宙のすべてがあることを体得するという「一念三千」という天台宗の言葉に示されるように、抽象度の上がった感覚では時間という概念を越えて現実認知ができるのでしょう。
要するに、一瞬一瞬は独立したものであって、連続しているかのように錯覚しているだけということです。
結局、私たちには今この瞬間しかないのです。
瞬間瞬間に概念として捉えている未来と過去という対極があるだけで、過去が今の原因で、今が未来の原因であるという錯覚に私たちがとらわれているだけということになります。
過去が今の原因で今が未来の原因であることが錯覚なら、未来が今の原因で今が過去の原因であると信じることも可能だということです。
さて、どちらが創造的ですか?
言うまでもなく、過去の結果である今を生きることではなく、未来を自分で決めてその結果である今を生きることです。
原因である未来が幸せなら今この瞬間、あなたは幸せなのです。幸せでいて良いのです。
たとえ今大変な思いをしたり、大変な経験をしていたとしても、それは幸せな未来や成功している未来によって生まれているわけですから、全く大丈夫なのです。
未来を先に決める
自分を変えたい、現実を変えたいなら、未来をまず決めることです。
いろいろやってみるけど変わらない、変えられない、自分にはできないと思っているなら、それは常識や倫理や道徳観念や親や学校の教え、過去の辛い記憶や過去にいわれて傷ついた言葉などの過去の情報によって今の自分を縛り、未来を制限しているからです。
過去世やカルマという概念からも自由になってください。
そんなものを抱えていては、いつまで経っても自由に未来を選ぶことができません。
過去にとらわれることをやめ、過去に縛られることを辞めると決めたら、全く新しい未来を決めましょう。
あなたの能力や過去の実績、経験などは一切無視して、本当に自分が心から望む未来を決め、そして心から求めているものは何かにいつも意識を向けましょう。
心の傷も身体の傷も、本当の未来を求めれば勝手に自然に治ります。傷だらけでいい、先に進むのです。
不安や恐れに従うことは自分の心から望む未来ではない未来を選択するということ
未来を自由に決めると、不安や恐れや疑念がわいてきますね。
これは、過去のあなた自身や、あなたを過去に引っ張って未来側へと移動しようとするのを阻止したい他者の思念の影響です。
これらはドリームキラーともいいます。
例えば、あなたを恐怖や不安をつかって支配下に置いておきたい資本主義社会そのものや、古い価値観の中に生きる人たちや、あなたが自由に変わってしまうことや、コミュニティから出て行こうとすることをよしとしない身近な人たちの影響です。
これらは、いわば過去のあなたの一部ですから、あなたが過去の延長ではなく文字通り生まれ変わって全く新しい「今」を生きようとすることを辞めさせようとするあなた自身からの働きかけでもあります。
よって不安や恐怖に支配されたり、不安や恐怖が動機となって未来を決めることは、あなたが本当に望んでいる未来とは違う、誰かから与えられた未来を観ていることになります。
動物としての人間の本能は、基本的に過去の繰り返しである今を生きようとする性質があります。
ですから、過去の延長である今を無視して、未来の結果である今を生きて自由に未来を選ぼうとする時には必ずある種の抵抗が生じます。
それが不安や恐怖、疑念といった形で認識されるのです。
しかし、人間の人間たる由縁は、他の動物とは違い過去から自由になって新しい世界を創造する能力を持っているところ。
その力を使って生きるこそが、人間として生きる理由なのです。
だから、あなたが過去から自由になって本当に望む自分になりたい、理想の未来を手にしたいと思うことや、そのために恐れを乗り越えて行動したりすることは本当に素晴らしいことです。
大切なことは不安や恐れは過去の自分や他者からの圧力であって、自分が本当に欲しいと思っている未来とは全く関係ないと知って、あなたが決めた未来を信じることです。
未来を信じたり、不安や恐怖に支配されずに自分を保つには、自分なりの「軸」を育てていく必要があります。
それは単に心の問題というわけではなく、体感ベースの「軸」を認識していくことですから、心を鍛えるということではなく、身体性と向き合っていく必要があり、そのためにも氣の感覚を養うこと、氣功を通して軸を意識にあげていくことはとても大切です。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。