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「自我」は他人にハックされている

2020年1月30日

私たちは常にいろんな人の影響を受けて生きています。
そして、そのことに結構無自覚です。

例えば、朝起きてコーヒーを飲むのは、
自分がこよなくコーヒーを愛しているから
こだわりを持ってコーヒーを選択していると言う人も中にはいるでしょうが、
家族の習慣をいつのまにか自分の習慣に取り入れていたという場合も多いのではないでしょうか。

たばこを吸うのをやめようかなと思うのは、
たばこの危険性を指摘する人が多いからだし、
たばこが値上がりして、
喫煙出来る場所がどんどん制限されてきているからではないでしょうか。

実は私たちは無意識に誰か他の人の価値観や意見を
自分に受け入れて生きているいるのです。

私が言いたいのは、
「自我」というものはつねにだれかや何か、
外部からの影響を受け続けていて、オリジナルの自分みたいなものは
意外とないし、あったとしても脆弱だということです。

例えば将来の不安に駆られているとき、
それは、親が自分に向ける心配を無意識に受け入れて、
このままで将来自分は生きていけるのだろうかという不安を感じていたり、

目上の人からの自分への期待を無意識に受け入れて
私は○○できるようになったら自分のことを認められると考えていたり、

私たちは、自分の目標や生きる目的やゴールではなく、
他人から提示されたゴールや、他人の視点を自分と錯覚して
未来をみようとしているのです。

そして、自分の感じている情動さえも、
実は他者から流れ込んできていることが多いです。

わけもなく不安になったりイライラしたり、
突然悲しくなったり、気分が落ち込んだり、
こういうときは
自分のオリジナルというよりは誰かの感情の影響をうけていたり、
他者の価値観を受け入れた結果、
自分に罪悪感を感じたり、閉塞感を感じていて呼び起こされたりすることが多いのです。

気功では、こうした外部からのネガティブな影響を受けることを、
「被り」といったりします。

相対している相手や、誰か他の人の影響を自分が受けてしまうことで、
体調が悪くなったり、気分が落ち込んだり、疲労したりするという現象です。

気功だからということではなく、
影響されたり、影響を与えたり、
同じようなことはほんとに日常的に起きています。

自分にとってプラスの影響を受けるのは歓迎できますが、
人間関係で悩む多くの人は、その相手との関わりにおいて、
自分にとって不要な情報を自分に受け入れています。

誰かのことを忘れることができない、忘れたくないとか、
いつもその人の顔が頭をちらつくとか
誰かの言ったことがいつまでも気になるという場合は、
その人の価値観や意志、存在そのものに
自分がハックされているといえます。

もちろん相手が実際に目の前にいて物理的に影響を及ぼすということもありますが、
本質的には自分が自分の中に存在させている
その相手にハックされるということです。

例えば、
好きな人ができたら四六時中その人のことを考え、
自分の想像の中での相手という存在がどんどん大きくなります。
これは文字通り自分の中で、
相手の自分に対する影響力を自分で強めてしまうのですね。
自分というものを相手に明け渡しちゃう感じですね。

そして、こんなこと言ったらあの人はどう思うかな、
こんな私をみたらあの人はどう思うかな、
あの人はきっと私にこれを望んでいるに違いない、…などと

その相手が自分の価値基準となり、行動原理となり、
自分という存在の理由になるのです。

わかりやすいので恋愛の相手を例に出しましたが、
どんな形であれ、その相手が生きていても亡くなっていても、
自分がいつまでも執着してしまう相手、
どうしても気にかけてしまう相手、
影響を受けてしまう相手というのは、
きちんと処理するべきです。

(多くの場合、そこに承認欲求が絡んでいます。相手から
承認されることで自分の価値を確認したいという欲求です。)

その場合、相手を直接ではなく、
あくまでも自分自身の中の相手を処理するのです。

もう少し具体的にいえば、
距離をとったり、関係性を書き換えて行くということです。
そして本当の自分のゴールを探し出すことです。

大きな問題は、
自分が誰かや何かに多かれ少なかれハックされていることが
皆意識に上げられないことです。

こういうことが意識に上げられるようになるためには、
やはりIQと身体性が必要です。

気功やヒーリングは先ず自分自身の心と身体を
新しくつくりあげていくことからはじまります。

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