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自分の施術に自信がなく不安になっているセラピストさんに必要な考え方ヒーリングマインドとは?

2020年2月7日

お客様によくなってほしい!という思いはあり、
施術をしているけど、本当に良くなっているのかな?

お客様が笑顔になってくれないまま終わってしまったり、
急に来なくなってしまったお客様がいると
自分の技術が悪かったんだ、私の施術が良くなかったんだと、
自分の施術に自信を持てずに、
不安になっているセラピストの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自信が無いから、不安だから、そのためにもっと自分のスキルを上げなきゃ、
もっと何か特別なスキルや知識を身につけなきゃ、
と様々なお勉強をされるセラピストの方は非常に多いです。

その流れで、気功やヒーリングを勉強してみようと
思われる方が沢山いらっしゃいます。

私も経験があるのでお気持ちはよく理解が出来ます。

お客様の緊張の強い部分をよくしてあげたいから
その部分を頑張って揉んであげる。
辛そうなクライアントさんのために一生懸命施術をする。

でも、頑張れば頑張るほど筋肉はほぐれず、
自分でも不安になってきて、
もっと筋肉がほぐれるようにもっと頑張ってしまう。
結果的に、お客様の反応もなんかイマイチに見えてしまって、
誠心誠意やったのに、気持ちがへこんで、ものすごく疲れてしまった。

真面目で誠実で向上心のあるセラピストさんほど、
そんなご経験をされているはずです。

実はここで問題になっているのは、あなたのスキルの低さではなく、
「一生懸命」や「頑張ろう」という気持ち。

本来、マッサージのような施術や、
気功やヒーリングは精神をリラックスさせ、
身体の力を抜くというか、フラットな自然体で行います。

それは意識レベルでも「偏った意識がない」という状態です。

「自信が無い」「不安」「頑張る」ということは、自分に意識が向いている状態です。

本来お客様の不調に対して意識を向けないといけないはずです。

自分に意識を向けている間は、
どれだけ頑張ってもそれは自分のための頑張りになってしまい、
お客様へ向けられていないのです。

お客様やクライアントさんに、誠実な心で向き合うことはとても大切なことです。
けれど、「一生懸命」や「頑張ろう」という気持ちは誠実さや、
あなたのお仕事の質とはイコールではありません。

セラピストさんには、元来、人のために尽くしたい、
困っている人がいたら力になりたいと人一倍感じる方が多いです。
また、お客様の問題を解決出来なかったら

それはすべて自分の責任だと思ってしまう真面目な方が多いです。

でも、その気持ちのために
セラピストというお仕事の本質である、
相手の心と身体を書きかえることに必要な観点が見えなくなっていたり、
分からなくなっている方が多いように感じます。

私は自分自身がセラピストであるというバックグラウンドを持っていますが、
セラピストのお仕事の本質は、気功やヒーリングと同じだと思っています。

私は気功によるヒーリングを
「気功というツールを使って相手を相手のゴール側、
相手の決めた望ましい未来側に書きかえること」
と捉えています。

ポイントは「相手が決めた相手のゴール」や「相手が望んでいる未来」という点です。

自分の思うような結果や反応が得られなくて焦っていると、
凝っているところを緩めることについ躍起になってしまったり、
そこだけに集中して、相手の全体が見えなくなっていたりするものです。

そこには
・凝っているところは必ずほぐれないといけない
・セラピスとしてこの人を良くしなければならない
・この人の身体は変わらないといけない…
といった思い込みによって、
実は相手を自分の望み通りに変えようとするマインドが働いています。

あなたが変えようとすればするほど、相手は抵抗します。

あなたがもし、あなたのためだからと
あまり興味もない物を一方的に与えられたらどんな感じがしますか?
たとえそれが好意であっても、ちょっと閉口してしまいませんか?
あなたにとっては、それは押しつけられた価値観だからですよね。

だから、セラピーやヒーリングは
一生懸命頑張れば頑張るほど、焦るほどに
押しつけになってしまって
相手の抵抗を生んでうまくいかないものなのです。

相手を意識的に頑張って変えようとしても、それはうまくいきません。
うまくいったとしても、それは相手の自由や能力を奪い、
相手を力ずくで変えることになって自分にもかなり負担がかかります。

だからこそ、ヒーリングの基本的な考え方である
「無意識を書き換えて、無意識に委ねる」ことを
理解していることが大切になります。

ピンと来なければこんな風に考えると良いでしょう。
相手の身体が自分で変わろうとする力を引き出して、
邪魔をせずサポートをすることがセラピストの仕事である。

ヒーリングもマッサージなどのセラピーも本質は同じです。

ですから、
あなたが普段の施術に「ヒーリングマインド」をプラスすることが出来たら、
あなたの施術は格段にうまくいくようになりますよ。

ヒーリングマインドとは、プロセスと結果は無意識に委ねて、
自分は観ているだけというヒーリングにおける
ヒーラーのマインドセットのことです。

ヒーリングマインドを正しく理解すれば、
施術者に「一生懸命さ」や「頑張り」が不要であることがわかると思います。
それどころか、むしろ邪魔になることもお察しいただけるはずです。

では、頑張ることや一生懸命に施術をすることをやめて
具体的に何をすれば良いのでしょうか。

それは、ただ観察し、気づくことに徹することです。
ここの筋肉が固い、ここが緊張している、とても疲れていそうだ、ここが痛いんだね…、
こんな風にただ観察を繰り返すのです。

あなたがお客様の身体の様々なことに気づいている一方で、同時に
お客様もあなたに触れられることでご自身の様々なことに気づいています。

このこと自体が実は「無意識にアクセス」することなのです。

気づいていないことを意識に上げることこそ、
気功ヒーリングの基本です。

無意識に埋もれていることを
意識に上げること。
それだけで情報空間にはゆらぎが起きて変化が起きます。

あなたの目の前に熱いコーヒーが入っている紙コップがあったとします。
それを手に取った途端に、紙コップはあなたの手の圧力で少しへこみ、
手には紙コップやコーヒーからの反作用としての力がかかり、
また、コーヒーの熱が手に伝わって、手が温まります。
コーヒーの湯気であなたのめがねが曇るかも知れません。
逆にコーヒーからは手によって熱が奪われていきますよね。

このように、お互いに認識に上がった途端に、
双方向に必ず変化が起きるのです。
意識に上げる、何かに気づくことは
情報レベルでこのような意義があります。

ですから、セルフヒーリングにおいては
自分を観察して、心や身体の感覚を意識に上げられるほど、
自分自身の心や身体に変化を起こしていけるということになります。

・こんな思い込みがあった
・ここの筋肉が固い
・こういうときにいつも痛みが発生する
・私(相手)は今焦っている
・今感じている気持ちは○○だ
・私の好きなことは○○だ
・本当の気持は○○だ… etc

同様に、施術やセッションの場においては
相手の身体や心の情報をどれくらい意識に上げられるのかがとても大切です。
それは、なんとなくにおうとか、かすかな手触りのような、
微細な感覚をたどるような感じだったりもしますが、

あなたはお客様よりもお客様の身体のことに気づくことが出来るはずですので、
自分の感覚の捉えられる範囲で感じ、観察しては、意識にあげていくのです。

・○○筋が張っているな
・腰が痛いって言っているけど、原因は膝にありそうだな
・○○というツボに反応が出ているな
・精神的にとてもお疲れなんだな…

頑張って相手を変えようとしなくても、
ただ自分の意識に上げるだけで十分変化が起きます。

また、背中がとても張っているので胃腸がお疲れではないですかなどと、
相手の気づいていないことを教えてあげて相手に気づかせることは
相手の脳と心を書き換えることにとても有効です。

施術において、お客様に触れることそのものが
あなたが相手を意識に上げ、
同時に相手に相手自身の身体を意識に上げさせることになります。

相手の身体に働きかけて、
身体が緩んだとか、どこどこが気持が良いとか、固いとか、痛いとか、
そうした感覚を自分や相手が意識に上げることで情報空間には変化が起き、
勝手に無意識が書きかわるのです。

ヒーリングとは本来とてもシンプルな行為です。

実際、揉んでいる相手の筋肉の固さに気づいているだけで、
その筋肉は簡単に緩んでしまいます。
あなたが相手の背骨を意識に上げようとすれば、同時に自分の背骨も意識に上がって
自分自身も緩んでいくのを感じられるでしょう。

このように、施術という働きかけを通して
観察し意識に上げることだけで十分なのです。
それは相手をむりやり変えようとする行為とは異なり、
身体が変わろうとするのを見守っている、身体が自由に反応するのを認めている、
お客様の無意識(=身体)に委ねているという感覚です。

これがヒーリングマインドです。

この感覚があれば、
たとえ一度の施術で思ったような結果が出ていなくても
あなたが責任を感じる必要がないことがわかります。

結果はあくまでもお客様の無意識が決めるからです。
あなたのどうしたいかではなく、
お客様のどうなりたいかが結果を生み出すからです。
お客様のどうなりたいかをコントロールする権利はセラピストにはありません。

多くのセラピストに共通してある、相手のために尽くす気持ちや共感、
相手の身体を良くすることがセラピストの義務だといった責任感は、
実は、実際の施術の場面においては全く役に立ちません。

一生懸命施術するより、何も考えずぼーっとしながらやっている方が
むしろ施術がうまくいったというご経験をされたことのある人も
いらっしゃると思いますが、
それは相手の身体に必要以上に自分の気持ち(コントロール)を向けていないからなのです。

先程のコーヒーの入った紙コップの例でわかるように
あなたとお客様が出会った時点で、
お客様の無意識レベルで変化が起きます。
セラピストとお客様が出会った時点で変化のプロセスが始まるのだとしたら、
ポイントになるのは、
セラピストがどれくらいヒーリングマインドを洗練させているか、
つまりセラピストの抽象度の高さです。

あなたがどれくらい高く深い視野で相手を観ることが出来るかが、
相手に起こる変化の質や度合いに影響します。

気功やヒーリングを学ぶということは、
施術の場でいかに効果的に相手の無意識に介入して
書き換えていくかというスキルを学ぶことであると同時に、
ご自身の心と身体と向き合うことを通じてヒーリングマインドを手に入れ、
同時に人間としての視点の高さや深さを手に入れていくということでもあります。

ヒーリングマインドを身につけていけば、
いつしかセラピストとしても、人間としても洗練され、
黙っていても相手の心と身体が自然と書きかわるような能力と
圧倒的な存在感を手にするようになるのです。


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