先日、「悪いことが起きると、それを引き起こした自分が惨めになって苦しくなる」
というご相談を受けました。
自分の脳が感知しうるすべて、これが現実であり、
現実はすべて脳内現象で成り立っているという科学的なパラダイムを
私たちは気功ヒーリングを学ぶ際に採用しています。
端的に言えば
「自分の現実はすべて自分が作りだしている」ということになります。
これがいわゆるスピリチュアル業界で言うところの
「引き寄せの法則」の根拠にもなるわけです。
でも、今回のご質問のように、
自分の内面がポジティブになればポジティブなことしかやってこない、
悪いことが起きるのは自分がまだまだ足りないからで自分が悪いんだという
変な勘違いが起こっているように感じることが時々あります。
また不運(にみえること)は悪いとか劣っていて、
幸運に恵まれる(ようにみえること)は良くて優れていることだという
よく分からない価値観とかがあるので、
ネガティブなことを人は否定したり避けようとばかりしてしまいます。
実際には自分の中のネガティブな思い込みを沢山手放して
自分の思い込みをポジティブに書き換えたとしても、
大変なこと、困難なことはいくらでもやってきます。
引き寄せの法則的に解釈するなら、
愛する人の死も、大きな自然災害で被災することも、
全部自分が引きよせたことなのでしょうか。
単純に被災した人は不運を引き寄せ、
被災しなかった人は幸運を引き寄せたってことでしょうか。
ケガを負ったり、障害を持ったり、病気になることは不幸ですか?
不幸を引き寄せたその人が悪い?
本当にそうでしょうか?
生きることってそういうことでしょうか。
私は気功やヒーリングを学び、実践することで
先ず自らを成長させ、「人間力」を上げることが大切だと思っています。
人間力を上げるとは、抽象度が上がることであり、
感覚的にはコンフォートゾーンが広がることだと私は思っています。
もっと一般的な感覚で言えば、
自分のキャパが広がるとか、器が大きくなるとか、
そんな感じだと思います。
人間力があがり、コンフォートゾーンが広がるので、
どんな出来事もどんな情動も、
どんな人間関係も、悩みの種ではなく自分の糧に出来るようになります。
結果的に、端から見ると
すべてがうまくいっているように見えることでしょう。
高く広い視野で現実を捉えることが出来るからこそ
そうなるのです。
高く広い視野で世界を観ることができるので
自分自身や自分の人生、そして他者をも
広く高い視点で見ることができます。
だからこそ、どんな人にも、どんな出来事にも
最高の価値を見いだすことが出来ます。
現実は自分が作っているから、自分の中をクリアにして
良いことで満たしさえすれば、単純に良いことしか起きないし、
人生が幸運続きで楽に進んでいくようになると考えるのは
ちょっと認識がずれていると思います。
ましてや、悪いことしか起きないから自分がダメなんだと
自分を責める必要は全くありません。
そもそも、
これは良くてあっちは悪いとか、楽とか困難だとか、
幸せや不幸、そうした概念自体が幻想です。
出来事や概念に良いも悪いもありません。
私たちが感じる情動にも、良い悪いはありません。
その出来事にどんな意味があって価値があるのかなんて
絶対的なことは誰にも決めることは出来ないのです。
悪いように見える出来事が本当に悪いのかどうかなんて絶対に誰にも断定できません。
同様に幸せに見える出来事が本当に幸せなことなのかどうかなんて
絶対に誰にも分からないのです。
良いか悪いかの色づけをするのはいつも自分で、
その物事そのものには何の色もついていないのです。
人間力が上がるということは、
人間という存在への理解が深まるということです。
人生への洞察が深まり、自分の命の可能性を深く知るということです。
気功やヒーリングを学んで得られるのは本質的にはそういうことで、
決して幸運や良いことだけが起きる楽ちんな人生ってことではないし、
そこを目指すと本質がいつまでも見えないまま終わります。
楽に生きられるとか、人生がうまくいくというのは、
自分の抽象度が上がって、良いとか悪いとか、
様々な価値観から自由になるので結果的にそこにとらわれて苦しむ必要もなくなるし、
だからこそ世界がそのままで完璧にみえるし、
すべての出来事がチャンスになるという感じです。
自分が今苦しくて不幸なのは、
ただ視点が低いために全体像や本質が見えていないだけなのです。
なので、自分を責める必要はなくて、
すべては自分だということを引き受けた上で、
自分が力をつけて視点を高く保つことが出来るようになれば良いだけです。
そのために気功やヒーリングを活用してください。
気功やヒーリングを学ぶ本当の価値は、なりたい自分を実現できる能力を
手に入れることにあります。
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気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。