🕊️ シリーズ:宗教から自由への道 ― 神と人のあいだを越えて
第3篇 「信仰とは、自己への信頼である ― 神を内に取り戻すとき」
── 神を外に置かず、自分の中に光を見いだす
※このコラムは、宗教的信仰を外の権威から内なる神性への信頼へと転換していく、
三和氣功の哲学シリーズ〈宗教から自由への道〉の一篇です。
心や身体が痛み、苦しみの中にあるとき、
人は誰かに救いを求めたくなります。
「どうか助けてほしい」
そう祈りながら、私たちは自分より大きな存在に
自分のすべてを預けようとします。
神社に通い詰める人もいれば、
宗教に帰依する人もいる。
氣功やヒーリングを頼って来られる方の多くも、
根底には同じ願いがあります。
──この苦しみから、救われたい。
けれど本当の「救い」とは、
誰かに与えられるものではありません。
イエスは言いました。
「あなたの信仰が、あなたを救った」と。
この“信仰”とは、いったい誰に向けるものなのでしょう。
神でしょうか? イエス自身でしょうか?
──違います。
それは「あなた自身」への信仰です。
あなたの中にある“いのちの力”への、深い信頼です。
氣功で言えば、それは「内なる氣」への信仰ともいえるでしょう。
あなたの呼吸、あなたの意志、あなたの内なる光。
そのすべてが、あなたという存在そのものです。
人はしばしば、神を外に置き、
自分を小さな存在としてしまいます。
「神に許されなければ救われない」
「氣功師に癒されなければ治らない」
そう信じてしまう瞬間、
あなたの力は外に奪われてしまうのです。
けれど本当の神は、
天の高みにいるのではなく、
あなた自身の内にいます。
あなたが自分を裏切らず、
欺かず、見捨てず、
自分を信じ、愛し、癒すとき、
その内なる神が目を覚まします。
氣功とは、まさにその「神性の目覚め」を導く道です。
信仰とは、あなたが“自分という生命”を信じる力のこと。
あなたの意志が世界を創り、
あなたの愛が、あなたを救うのです。
神から自由になるとは、
神を否定することではなく、
神を自分の内に見いだすこと。
あなた自身の光を信じること。
──それが、真の信仰のはじまりです。
🕊️ シリーズ:宗教から自由への道 ― 神と人のあいだを越えて
外の神を求める信仰から、内なる神を見いだし、
やがて“創造主として生きる”意識へ──
三和氣功の哲学が導く「宗教から自由になる」ための4つの物語。
第1篇 気功師が観た「マグダラのマリア」
― 愛と赦しの中にある、信仰の本質
第2篇 神から自由になること ― 宗教を超える意識の目覚め
― 信仰と依存を超えて、自由な魂を取り戻す
第3篇 信仰とは、自己への信頼である ― 神を内に取り戻すとき
― 神を外に置かず、自分の中に光を見いだす
第4篇(最終) 創造主として生きる ― 内なる神を現す道
― 神とともに世界を創る、調和の生き方
🌿 このシリーズは、宗教的信仰を外の権威から内なる神性への信頼へと転換していく、
三和氣功の哲学エッセイです。
馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。