心と気功

信仰とは、自己への信頼である ― 神を内に取り戻すとき

2025年10月24日

🕊️ シリーズ:宗教から自由への道 ― 神と人のあいだを越えて
第3篇 「信仰とは、自己への信頼である ― 神を内に取り戻すとき」
── 神を外に置かず、自分の中に光を見いだす

※このコラムは、宗教的信仰を外の権威から内なる神性への信頼へと転換していく、
 三和氣功の哲学シリーズ〈宗教から自由への道〉の一篇です。


 

心や身体が痛み、苦しみの中にあるとき、
人は誰かに救いを求めたくなります。

「どうか助けてほしい」
そう祈りながら、私たちは自分より大きな存在に
自分のすべてを預けようとします。

神社に通い詰める人もいれば、
宗教に帰依する人もいる。
氣功やヒーリングを頼って来られる方の多くも、
根底には同じ願いがあります。
──この苦しみから、救われたい。

けれど本当の「救い」とは、
誰かに与えられるものではありません。

イエスは言いました。
「あなたの信仰が、あなたを救った」と。

この“信仰”とは、いったい誰に向けるものなのでしょう。
神でしょうか? イエス自身でしょうか?
──違います。

それは「あなた自身」への信仰です。
あなたの中にある“いのちの力”への、深い信頼です。

氣功で言えば、それは「内なる氣」への信仰ともいえるでしょう。
あなたの呼吸、あなたの意志、あなたの内なる光。
そのすべてが、あなたという存在そのものです。

人はしばしば、神を外に置き、
自分を小さな存在としてしまいます。
「神に許されなければ救われない」
「氣功師に癒されなければ治らない」
そう信じてしまう瞬間、
あなたの力は外に奪われてしまうのです。

けれど本当の神は、
天の高みにいるのではなく、
あなた自身の内にいます。

あなたが自分を裏切らず、
欺かず、見捨てず、
自分を信じ、愛し、癒すとき、
その内なる神が目を覚まします。

氣功とは、まさにその「神性の目覚め」を導く道です。
信仰とは、あなたが“自分という生命”を信じる力のこと。
あなたの意志が世界を創り、
あなたの愛が、あなたを救うのです。

神から自由になるとは、
神を否定することではなく、
神を自分の内に見いだすこと。

あなた自身の光を信じること。
──それが、真の信仰のはじまりです。

 

 

🕊️ シリーズ:宗教から自由への道 ― 神と人のあいだを越えて

外の神を求める信仰から、内なる神を見いだし、
やがて“創造主として生きる”意識へ──
三和氣功の哲学が導く「宗教から自由になる」ための4つの物語。

第1篇 気功師が観た「マグダラのマリア」
― 愛と赦しの中にある、信仰の本質

第2篇 神から自由になること ― 宗教を超える意識の目覚め
― 信仰と依存を超えて、自由な魂を取り戻す

第3篇 信仰とは、自己への信頼である ― 神を内に取り戻すとき
― 神を外に置かず、自分の中に光を見いだす

第4篇(最終) 創造主として生きる ― 内なる神を現す道
― 神とともに世界を創る、調和の生き方

🌿 このシリーズは、宗教的信仰を外の権威から内なる神性への信頼へと転換していく、
三和氣功の哲学エッセイです。

 

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