肩こりは、肩を中心に首の付け根から背中の上部に至るまでにかけて、張り、凝り、痛みなどの感覚を自覚することを指します。
おそらくほとんどの人が必ず経験している一番身近な不調の一つと言えますね。
私も、ここ一年ほど続いている介護のために、これまでにない負担が首や肩、そして腕などにかかっていて、放っておくとどんどん肩こりが悪化していってしまう状態を自覚しています。
肩こりで感じる、肩首のこわばりや、痛みなどの不快感は、筋肉の緊張によって発生した疲労物質が血行が阻害されて局所に溜まっていくこと、そしてそれが血管を圧迫したり、末梢の小さな神経を傷つけることによって生じます。
これを放っておくと、疲労物質の発生と血行不良が改善されずに、どんどん筋肉が硬くなり、硬くなった筋肉が更に血管や神経を圧迫するので、更に血行が悪くなり痛みも解消されないという悪循環を生みます。
ですから基本的には、緊張を和らげ血行を回復することで肩こりは解消されていきます。
肩こりへの最も簡単で触接的なヒーリングは筋肉に氣を流すことです。
肩こりに限らず筋肉の緊張から来る様々な凝りや張り、疼痛はこれだけで十分緩和、解消できます。
肩こりに関連する筋肉
肩こりは、まず症状が出ているところに直接手を当てたりかざしたりして氣を流すだけでも良いですが、より細かく筋肉を意識できるとなお良いので、ここでは肩こりに関連の強い(肩こりの原因となる)筋肉をいくつかあげておきます。
・僧帽筋
・肩甲挙筋
。棘上筋
・大/小菱形筋
・頭/頚板状筋
これらの筋肉を最低でも視覚的イメージで捉えられたら、一つ一つ意識を向けてそこに気を流していきましょう。
緩んだりじんわり温かくなってくるのを十分感じましょう。
筋肉がやわらくなって血液がどんどん流れていき、細胞に栄養や酸素が行き渡って活性化していくイメージをするのも良いでしょう。
深部の筋肉の凝りがある場合には、その凝りを自覚するところに意識を向けてそこに対してピンポイントで気を流すようにイメージします。
胸の筋肉に対するアプローチ
肩こりになる原因は、日常生活の様々な姿勢や動作のなかにあります。
単純に首肩の筋肉が酷使されて疲労することによって起きるだけではなく、腕や胸の筋肉が関わっていることが多く、肩への施術と共にそういった関連部位を緩ませることも重要です。
・大胸筋、小胸筋
・三角筋前部
・前鋸筋
・鎖骨下筋
(前鋸筋)(三角筋前部)
肩こりの多くは、私のように車いすを押したり、車を運転したり、パソコン作業をしたり、家事をしたり、重たい物を持ち運んだりして、手や腕を酷使することが、肩と首の緊張につながって引き起こされます。
これらの作業では身体の前面で手や腕を使うことが多いので、腕の付け根が前方に出て必然的に胸の筋肉が収縮することになり胸の筋肉も緊張します。
また、胸や腕の緊張が、肩甲骨を前方に引いて、背中側の筋肉(菱形筋)は常に外側に引っ張られるという形で緊張し、常に引っ張られているので疲弊し弱っています。
このように肩の筋肉と腕の関連は強いので、肩だけではなくや胸や腕を緩ませることと、引き伸ばされている背中側の筋力を回復してあげる(肩甲骨を寄せる動き)ことも大切です。
いずれも、その筋肉に気を流すことで出る反応をまずはしっかり観察しましょう。
働きかけては反応をみる、これが基本です。
気を流した部分が緩むことにより、他の部分も書き換わっているところはないか、気分はどうか、そういったことも注意深く観察してみましょう。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。