心と気功 無為自然な生き方~親愛なるあなたへ

手を開きこころを開く

親愛なるあなたへ

あなたがこの文章を読んでいるということは、何かを握りしめている自分に気づいたのかもしれません。あるいは、「本当の自分」に近づきたい、そう思っているのかもしれません。

知らず知らずのうちに、私たちは何かにしがみついていることがあります。

それが不安や恐れをさけて、安心や温かさや確実さを得るためであっても、その何かを握り続けることで、心と体は緊張し、呼吸は浅くなり、視界が狭くなってしまうものです。

力を込めるほど、実際には世界が窮屈になり、視界はぼやけて何も見えなくなります。

そんな状況が続けば、自分自身から切り離されたような感覚に陥り、孤独な闘いを続けなければならないように感じることもあるでしょう。

でも、もし握りしめたその手をそっと開いてみることができたならどうでしょう?

あなたが握りしめていたものが、実は何ものでもなかったことに気づけるかもしれません。何もつかめてはいなかったことに気がつけるかもしれません。

本当に大切なものは、手でつかむことができるものではありません。

手を開いたその瞬間から、心の中に余白が生まれます。

その余白こそが、安心と調和をもたらしてくれる空間であり、自分自身とつながるための鍵となる場所なのです。

そっと手を開いてみてください。そして、自分自身の内側に静かなくつろぎのスペースを見つけてみてください。

そこに、あなたのが必要としていた答えが眠っているかもしれません。

いつもあなたの幸せを祈っています。

 

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