セラピストは身体に触れている
だけではない
マッサージや整体など
様々なセラピーは
筋肉をもみほぐしたり
リンパの流れを活発にしたり、
血流を促したりして
自律神経に働きかけて
身体をリラクゼーションに
導いたり、
不快な症状を緩和したり
取り除いたりします。
ですから
セラピストの仕事というのは
人の身体に触れるお仕事である
と多くの方が認識していると思います。
私もセラピストとして頑張っていた頃は
そのように思っていました。
でも、
気功の観点でセラピストが何をしているのかを
紐解いてみるとまた新しい世界が見えてきます。
セラピーの本質は
心にある情報の書き換えです。
身体に触れるということを通して、
相手の心(=内部表現、無意識)に変化を起こしています。
ストレスでイライラしていても
落ち込んでいても、緊張していても
セラピーを受けた後は
筋肉がほぐれ
緊張が和らぎ、
スッキリした気持ちになったり、
気持ちが晴れやかになったりします。
これはセラピーによって
身体が書き換わることで
心の中にあった情報が書き換わった
証です。
気功の観点では
そのように理解します。
この世界は個人の意識の内側にあり
情報空間にある情報の投影として
物理が表出する、というのが
認知科学的な見解です。
つまり、
セラピストは
身体を触れることによって
実際に相手の身体が変わり、
それが心を変え、
内部表現を書き換えているのです。
身体がらくになれば
気持ちがほぐれる、スッキリする、
それは当たり前のことかもしれませんが
その現象を
身体が変わることで
心(内部表現)が書き換わった
と捉えられるか捉えられないかで
セラピーの質が全く違うものになるのは
確実でしょう。
クライアントの心(認知)に
変化を起こすことが
セラピーの本質である
ということを知らなければ、
セラピストは
クライアントの身体を楽にする
クライアントの症状を良くすること
に焦点を当てがちです。
私もそうでした。
でも、良くなったかならなかったかより
本質的に大切なのは
クライアントの認知に変化を起こすことなのです。
施術を受けることで
クライアントが内側にどんな変化や気づきを
感じているかを
クライアント自身に上手にフォーカスさせることが
大切なのです。
例えば、
心理的な悩みや、身体の症状自体には
何も変化がなかったとしても
30分、60分身体に働きかけられることで
心と体の必ずどこかに何らかの変化が有るはずです。
何も変わらなかった、何も気づかなかった
ということはまずあり得ません。
そこにクライアントが気づくことが大切なのです。
自分がいかに疲れていたのか、
身体のとこが緊張していることに気づいたのか、
自分では気づかなかった痛みがあった、
どこかが温かくなった、楽になった、
そんなことでいいのです。
そうすることで
脳は勝手に自己認識のアルゴリズムを
再計算し始めます。
結果的に
気持ちが晴れたり、
悩みが解決したり、
今まで問題だと思っていたことが
問題には思えなくなったり、
症状が消えたりします。
それぞれのセラピーの
治療理論やセオリーは
自分自身やクライアントの
認知に変化を起こすための
臨場感の高い、
ある種道具なので都合良く使えばいいものです。
人気のあるセラピストというのは
技術や経験に関係なく
クライアントの心(内部表現)の書き換えが
上手なのです。
セラピーの本質は
心(無意識)の書き換えであることが
理解出来れば、
セラピーの効果を限りなく高めていくことが
できますし、幅も広がります。
一生懸命やるのに、いまいち効果が出ない。
それはたいした問題ではありません。
施術の経験を積むことはもちろん必要ですが、
同時に施術に対する見方を変えることです。
こりをほぐそうとして
固くなっている筋肉を一生懸命ほぐそうとしても
実はあまり意味はありません。
労力と気合いである程度その意図が
機能するとしても、
それは自分自身の身を削るような行為です。
セラピーに「頑張る」という行為は
必要ありません。
高い視点からクライアントを眺め
サラリと働きかけるのです。
一生懸命「良くなりますように。楽になりますように。」
という思いで頑張るより
自分は相手の身体を通して心(無意識)に
働きかけているのだから
当然、クライアントは無意識レベルで
変容していくのだという
確信を持って軽々と施術を行うのが良いのです。
それが目に見える形となって
すぐに現れなくても
責任を感じる必要はありません。
変わること、良くなることを決めるのは
クライアント自身の無意識だからです。
セラピストではありません。
このことを理解しておくことは
セラピストには重要なことであると
思います。
なぜなら、セラピーとは
相手の世界を変えるというある意味で大それた
試みであり、
逆に言えば、
クライアントによって自分の世界が
変えられてしまう可能性を秘めた
真剣なやりとりでもあって
そこに、相手が良くなることに責任があるとか、
良くしなければ価値がないみたいな義務感
を付随させることは単なる執着であって
セラピー自体を機能させることには
全く関係が無いばかりか、
自分を消耗させる
無駄な「力み」にほかならないからです。
クライアントの反応や言葉に注意深く耳を傾け
様々に淡々とアプローチするだけでいいのです。
そんなとき
気功が使えると相手の
心への働きかけスキルが飛躍的に
高まります。
「意念」(イメージや意識)の力を使うことで、
やっている自分でもよくわからないけど、
お客様の痛みが取れたり、
簡単に筋肉がほぐれたり、
不思議に見えるようなことも起こります。
意念のスキル次第で
セラピーは深みを増す
気功は技術です。
だから習得することができます。
自分で気功をやってみること、
そしてセルフヒーリングによって
自分自身の心(内部表現、無意識)を書き換えていきます。
そして、その地道なプロセスがそのまま
他者への気功によるヒーリングスキルとして
活用できるようになります。
もちろん感覚をつかむには練習が必要ですが、
伝統気功でいうところの「意念」をうまく使うことで
より上手に気を感じたり流したりすることができます。
気功は「意念」の技術でもあります。
意念とはイメージであり、意識のことです。
気功は
意念を使って自分や相手の身体に働きかけていくことで
相手の内部表現(無意識、心)へ変化を起こしていく
技術なのです。
気は誰にでもどんなときも
使えるようになります!
とはいっても、
自分に気がわかるのか…自分に気はあるのか…
自分にできるのか…
とお考えの方もご安心ください。
そもそも、もとから気はあると思えばそこにあり、
気がない人などどこにもおりません。
気の本質は情報なので
情報と物理のカラクリがわかれば
誰でも気功を使えるようになります。
気功をやっていれば誰でも自分の気を感じ
自分の手から気が出ていることを
理解できるようになります。
そして、
気功とは何か、気とは何か、
どのように扱っていくのかも
科学的な知見をベースにお伝えします。
気の出ている手で施術をするだけでも、
勝手に効果が上がります。
気の感覚を相手の身体に伝えるだけで
ほぼ無意識に身体は緩みだし、
身体が書き換わります。
気功を利用することで
セラピストとしても
一個人としても
もっともっと
自分の世界を広げていけるはずです!
気功師養成に関する詳細は
気功師養成プログラムをご覧ください。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。