ヒーリングやセラピーに長く関わっていると、
ある時から、微妙な違和感が生まれることがあります。
技術は学んできた。
知識も経験もある。
クライアントの変化も、一定は起きている。
それなのに、
どこかで関わりが「重く」感じられる。
癒そう、正そうとするほど、
深いところに触れられていない気がする。
それは、能力や努力が足りないからではありません。
多くの場合、
関わるときの立ち位置が、ほんの少しズレているだけです。
整えようとする。
良くしようとする。
役に立とうとする。
その意図そのものは、とても誠実です。
けれど、その一歩手前にある緊張が、ヒーリングやセラピーの場の深さを決めてしまうことがあります。
三和氣功が大切にしているのは、
何かを加えることでも、状態を操作することでもありません。
自分の内側が静まり、
評価や目的から一歩引いた、
良くしようとも、抑えようともせず、ただ起きていることに触れている立ち位置。
そこに立ったとき、
人と人のあいだにある氣の流れは、
自然に深まりはじめます。
この在り方が、自分自身と、
そして他者との関わりの中にそのまま現れた形が、
陰陽バランシングヒーリングと呼ばれているものです。
これは、
新しく何かを学んで「できるようになる」技法(技術)ではなく
氣功師として、セラピストとして、また人として
どのように相手と関わるのか、そのポジションや在り方
が自然に表に出た結果として起きる自然の流れです。
もし今、
これまでのやり方に説明できない違和感があるなら、
それは次の手法を探すサインではなく、
立ち位置を静かに確かめ直すタイミングなのかもしれません。
余計な緊張が抜けたときにだけ現れる
深さと誠実さがあります。
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