3 氣の質を高める身体作り~過去から自由になり、未来へのエネルギーを生み出す身体をつくる~
1心と脳と身体はすべて内部表現である
「脳」を中心におくと、そこには心だの身体の区別はありません。
なぜなら、私たちが体験するあらゆることは私たちの脳内現象、つまり脳が情報を処理してアウトプットした結果だからです。
心で体験することも、身体で体験することも、すべて脳内現象です。
これまでにさまざまなワークをじっせんしてきたならもうお分かりだと思いますが、心と身体は別々にとらえることは不可能です。
感情を感じているのは心だけではありません。必ず身体で感じています。そしてその時どこからが心でどこからが身体なのかその境界などないことがわかります。
心が緊張すると、身体は心拍数や血圧をあげて反応します。
肉体的に外傷を負う体験をすると心も衝撃を受けますし、肉体的に疲れたり具合が悪いときには氣分も落ち込みます。
不幸な人生、うまくいかない出来事、傷ついた自分をどうにかしようとする時、私たちは自分の心をどうにかしようとすることだけにフォーカスしがちです。
でも、この世界で生きるということに関して最も基本的で必須のアイテムは「身体」なのです。
身体がなければ、あらゆる体験は起きません。たとえそれがイメージの中の体験であっても、感情を感じ、思考し、行動できるのは「身体」があるからです。
身体がないと、痛みや苦しみもない代わりに幸せも喜びもない。
だからこそ、身体に意識を向けること、身体を整えることは大切です。
2人間の無意識には健康と幸せがデフォルトとしてセットされている
健全で感性の高い身体は、自らをデフォルトである「健康と幸せ」に自ら戻そうとする力があります。
本来、人間のデフォルトは「健康と幸せ」です。そして、常にそれを維持しようとする自然治癒力や自己調整能力と創造性がプログラムされています。
自分自身に対して過保護になっていませんか?
これまで、親やパートナーなど、自分と他者との関係性に注目してきましたが、その本質は自分自身との関係性にほかなりません。
自分の内側を他者に投影する、それが人間の心の仕組みだからです。
エンプティチェアワーク
4 氣の世界観と無為自然~「氣」とは何か本質的なところから理解しよう
1この世界はすべて「氣」で出来ている
ここまで自分の内部表現と向き合いながら、氣を使ったヒーリングする機会も沢山あったと思います。
結局のところ、「氣」とは「意識」なのです。
中国の氣功老師たちは、氣のことを「意念」と言います。つまり、「意識」のことです。
氣功とは、自らの意識を操る技術なのです。
氣の世界観では、万物は「氣」で成り立っていると考えられています。