人間とはあらゆる抽象度にまたがって存在しています。
物理次元に生きる私たちはどうしても自分という存在がこの時空間の中に限られた存在でしかないという思い込みから自由になることが難しいです。
でも実際には私たちの目の前に繰り広げられている現実世界は私たちの脳が作り出した情報空間です。
物理空間とは情報空間のうちの最もリアルな階層にすぎません。
脳を介して、私たちは情報空間をあらゆる抽象度にわたって認識することが出来ます。
つまり、自分という存在も、あらゆる抽象度にあらゆる次元に存在しているのです。
身体を通して体験する「自分」が自分そのものではありません。
本当の自分を生きるには、まずそのことを理解する必要があります。
人間の意識のレベルは、抽象度の低いところから高い所まで様々なレベルにまたがっています。
ネガティブな感情に支配されている時には抽象度は下がり、私たちが認識しうる最も高い抽象度は「空」です。
抽象度が高ければ高いほど良い、低ければ悪いということではなく、人間は誰しも皆この様々な抽象度にまたがって存在しているのだということが重要なことです。
ハイヤーセルフという言葉があります。
「高次元の自己」という意味です。
言ってみれば「高い抽象度に存在する自分」であり、また「未来に存在する真のセルフイメージ」といっても良いでしょう。
「空」である自分は「すべてを知っている自分」であり、「時間を超越した自分」でもあり、「一つなる自分」でもあります。
なんだか、つかみ所がなくなるのですが、今認識している私という存在は、こうした高い次元に存在する自分と地続きであり、その一部あると認識しておくと良いでしょう。
そういう高次元の自分は今のこの私と切り離された別の存在ではありません。
だからこそ、ハイヤーセルフのほかにも、内在神、内なる神、大いなる自己と言った言葉で認識されるわけです。
「ハイヤーセルフ」とは、「本当の自分」のセルフイメージなのですから、「本当の自分」の力を使うためにハイヤーセルフという概念を理解することは有効です。
「ハイヤーセルフ」を上手に意識に上げられることが出来れば、それは私たちにとってとても強い力となるはずです。
大切なことは、自分は高次元の自分とは別物だとか、自分はハイヤーセルフとはつながれないなどと思わないことです。
自分のハイヤーセルフの力を使うために誰か他人の力を借りる必要もありません。
気功を理解する人であればそんなことは自明の理であることでしょう。
それでも、迷いの中にいるとき、私たちは抽象度の低い自分に自分を閉じ込めて不自由になってしまいがちです。
高次元の自分を信頼できず、他人を信じ、他人に振り回されます。
今後私たちが自分の人生を幸せに生きることが出来るかどうかは、いかにハイヤーセルフの自分を信頼しその力を活用できるかにかかっています。
ですから、目の前の現実を何とかしようと頑張る前に、高次元の自分を意識に上げられるように訓練をしていくことが重要なことです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。