― ヒーリングや占いを学んだ人が、次に越える壁
50代を過ぎると、多くの人が一度立ち止まります。
家庭や社会の役割を果たしてきた自分と、
少し距離を置きたくなる。
本当はどう生きたいのか。
どんな仕事をしたいのか。
人生の第二段階が、静かに始まります。
以前の記事では、
「押す生き方の卒業」について書きました。
▶ 人生を無理なく変える人が、最初に辞めたこと
50代で感じる停滞や違和感は、
衰えではありません。
今までの力の使い方が、合わなくなっただけです。
では、その先はどうなるのでしょうか。
ヒーリングや占いを学んだ人がぶつかる壁
もしあなたが、
ヒーリングや占いを学び始めているなら。
あるいは、それを仕事にしたいと考えているなら。
きっと次にぶつかるのは、
「どう広げるか」という壁です。
発信しよう。
世界観を出そう。
怖くてもライブをやろう。
選ばれる自分になろう。
最初は楽しい。
やっと自分の番が来た気がするから。
自分の人生を生きたいという想いがあるから。
でも、しばらくすると——
頑張らないと回らない。
止まると不安になる。
押し続けないと広がらない。
あの感覚が戻ってきませんか。
それは、やり方が間違っているのではありません。
あなたの第二段階の人生に、
「押す型」が合っていないだけです。
なぜ「広げよう」とすると苦しくなるのか
ヒーリングや占いを学ぶ人は、
もともと感受性が高い人が多い。
場の空気を読み、
人の痛みに気づき、
寄り添ってきた人です。
だからこそ、
「誰かの役に立ちたい」と思う。
その願いは、とても自然です。
けれど仕事にしようとした瞬間、
マーケティングの言葉が入ってきます。
集客。
導線。
ブランディング。
差別化。
広げること。
目立つこと。
選ばれること。
一般的なマーケティングは、外へ広げる方法を教えてくれます。
感受性が深く、
「流れを整える」ことが得意な人が、
「押して広げる」型に自分を合わせ始める。
最初は動きます。
でも、止まると不安になる。
数字が落ちると自分を責める。
そのうち、
心が疲れ、身体が重くなります。
内側では、
現実をコントロールしなければ、という思いと、
ただ自分でありたい、という思いが
静かにぶつかっているからです。
苦しいのは、
能力不足でも、甘えでもありません。
力の向け方が、もう合っていないだけです。
人生第二段階の仕事は、順番が違う
では、押さない仕事のやり方とは何でしょうか。
それは、
外へ広げる前に、
自分の重心を整えることから始まります。
多くの人は
「どうすれば広がるか」を先に考えます。
でも第二段階では、
順番が逆です。
どんな状態で言葉を出しているか。
どんな自分が選択しているか。
そこが、すべてを決めます。
発信の質も、
集まる人も、
収入も、
プライベートも。
自分の中心にあるとき、
外側の現実は自然と整合していきます。
でも中心を見失うと、
人は不安に反応します。
止まったら終わる。
発信をやめたら忘れられる。
もっと出なければ。
その不安を燃料にしても、
長くは続きません。
一方で、
呼吸が落ち着き、
お腹の奥に静かな感覚が戻るとき。
「広げなければ」という焦りは弱まります。
代わりに出てくるのは、
今、この人に届けたい。
この言葉は自然に出てきた。
この形なら無理がない。
そんな感覚です。
派手ではないかもしれない。
でも濁らない。
そして、続きます。
身体から始めないと、整合は起きない
重心を戻すとは、
特別なことではありません。
焦っているとき、
お腹は固くなっていないか。
不安なとき、
呼吸は浅くなっていないか。
誰かの発信を見て揺れたとき、
胸がざわついていないか。
それに気づく。
すぐに直そうとしない。
正そうとしない。
まず、自分に戻る。
これを繰り返すと、
選択の質が変わります。
毎日無理に発信しなくてよくなる。
合わない集客法を手放せる。
売れるかどうかより、
響くかどうかで選べる。
これはテクニックではありません。
立ち位置の変化です。
立ち位置が変わると、
言葉が変わります。
言葉が変わると、
集まる人が変わります。
仕事の形も、自然と変わります。
広げなくても、響く
仕事は、
戦略で押して拡大するものではなく、
整って、響き合うもの。
押すことで、人生はここまで来られた。
その時間は無駄ではありません。
でも今、違和感があるなら。
それは、
もっと深いところから動く準備が整ったということ。
広げなくても、響く。
頑張らなくても、続く。
証明しなくても、信頼される。
そんな仕事のつくり方は、
特別な人のものではありません。
重心を思い出した人から、
静かに始まります。
けれど——
多くの人は、
重心を“考え方”として理解し、
また外側へ向かってしまいます。
第二段階の仕事は、
知識では整いません。
では、どうすれば本当に
「押さない位置」に立てるのでしょうか。
その話は、次に続きます。
氣功師・ヒーラー
中国の伝統氣功と認知科学の知見をもとに、無理をせず、自然な流れに還るための氣功とヒーリングを伝えている。三和氣功が大切にしているのは、何かを変えたり、足したりすることではなく、本来の自分に還ること。
頑張ることを手放し、ありのままの状態に戻ったとき、
人はもともと備わっている力や調和を自然と思い出していく。
氣功を人生を操作するための方法ではなく、自然体で生きるための智慧として提案している。