陰陽とは?

― がんばり続ける生き方から、リズムを思い出すための視点

生きていると、
なぜか力が抜けなくなる時があります。

ちゃんと考えているのに疲れる。
正しい選択をしようとするほど、重くなる。
休んでいるはずなのに、回復した感じがしない。
頑張っているのに、うまくいかない。

それは、
あなたの努力が足りないからではありません。

生きるリズムの片側だけで、走り続けている
ただそれだけのことかもしれません。

 

 

陰と陽は、対立ではありません

陰陽とは、
古代から伝えられてきた
「世界を動かしている二つの方向性」の考え方です。

でもそれは、
良い・悪い
正しい・間違い
という話ではありません。

たとえば、

吸う息と吐く息
昼と夜
緊張と緩み
動く時間と、立ち止まる時間

どちらか一方だけでは、
生命は続きません。

陰と陽は、ふたつでひとつのリズム
それが、陰陽のいちばん基本的な意味です。

 

陰があり、陽がある

陽があるから、陰がわかる

陰は、
内側・静けさ・受け取る・ゆるむ
そんな方向性を持っています。

陽は、
外へ・動く・進む・発揮する
そんな方向性を持っています。

どちらも必要で、
どちらも自然な働きです。

問題が起きるのは、
どちらかに偏り続けたとき

 

多くの人が疲れてしまう理由

現代社会では、
「陰」の要素は否定されがちです。

足りないこと
出来ないこと
欠けていること
動かないこと

だから、
現代の生活では、
知らないうちに「陽」ばかりが強くなりがちです。

うまくやろうとする
正解を探す
役に立とうとする
前に進み続けようとする

それ自体は悪いことではありません。

でも、動き続けるリズムだけが強くなり、
静まるリズムを思い出せなくなると、
心や身体は、知らないうちに疲れていきます。

  • 身体の感覚が鈍くなる
  • 気持ちが落ち着かない
  • 休んでも回復しない
  • 生きることに喜びがなくなる

そんな状態が起きてきます。

これが積み重なると、
心も身体も
不自然な緊張から解放されることがなくなってしまう。

私たちが直面する多くの問題の根本には
心と身体が進もうとする力を抜けなくなってしまうことが
深くかかわっています。

これは失敗ではなく、
リズムの偏りです。

 

陰陽は、身体で感じるもの

陰陽は、
頭で理解する概念ではありません。

  • ふっと息が深くなる
  • 肩の力が抜ける
  • 考えなくても「今はこれ」とわかる

そうした身体の反応そのものが、
陰と陽のバランスが戻り始めているサインです。

三和氣功では、
陰陽を「知る」よりも
身体の中で思い出していくことを大切にしています。

 

陰陽を整えると、何が起きるのか

陰と陽のバランスが戻ってくると、

  • 無理に頑張らなくても動ける
  • 休むことに罪悪感がなくなる
  • 判断が静かに決まる
  • 人生に波はあっても、内側が荒れにくい

そんな変化が、
自然に起き始めます。

何かを変えようとしなくても、
整ったリズムの中で、人生が動き出す

それが、
陰陽という視点が指し示しているものです。
なぜなら、陰陽のリズムは
生命の流れ、自然の秩序そのものだからです。
 

 

三和氣功が大切にしていること

三和氣功は、
「陽を強くする」ための氣功ではありません。

また、
「陰にこもる」ためのものでもありません。

行き過ぎた動きを静め、
止まりすぎた流れを、そっと動かす。

生き方のリズムを、真ん中に戻していくこと
そこに立つための実践です。

 

陰陽は、
人生をうまくコントロールするための理論ではありません。

生きるリズムを思い出すための、静かな地図です。

もしこの言葉に、
少しでも身体が反応したなら。

それだけで、
もう陰陽は、あなたの中で動き始めています。