── 氣功が見ている“立ち位置”の話
はじめに|同じAIを使っているのに、なぜ差が出るのか
AIを業務に取り入れている人は、
ここ数年で一気に増えました。
資料作成、企画立案、分析、文章作成。
使い方自体は、もう特別なものではありません。
それでも現場では、
はっきりとした差が生まれています。
- AIを使うほど、仕事が軽くなる人
- AIを使っているのに、判断疲れが増える人
不思議なのは、
この差がスキルや理解度だけでは
説明できないことです。
プロンプトが上手い人が、
必ずしも楽になっているわけではない。
むしろ、
使いこなしている人ほど疲れている
というケースも少なくありません。
この違いは、
能力や努力の差ではなく、
AIと向き合うときの「立ち位置」の違いから
生まれている可能性があります。
第1章|「管理者の立ち位置」が生む、見えにくいコスト
ビジネスの現場でAIを使うとき、
多くの人は自然と「管理する側」の立ち位置に立ちます。
- AIの出力をチェックする
- 正しいかどうかを判断する
- 必要なら修正し、再指示を出す
この姿勢自体は、
責任ある仕事の進め方です。
特に、
成果や品質に責任を持つ立場にいる人ほど、
この立ち位置は手放しにくい。
ただ、ここで一つ問題があります。
管理者の立ち位置は、
常に思考を外側に向け続ける
という特徴を持っています。
AIの出力は妥当か。
抜け漏れはないか。
次に何を指示すべきか。
この状態では、
仕事の一部をAIに任せていても、
判断の責任はすべて自分に残ったままです。
結果として、
- 作業は早くなる
- しかし、思考は休まらない
という状況が生まれます。
第2章|なぜ「使いこなすほど疲れる」のか
AI導入の本来の目的は、
負荷の軽減や生産性の向上だったはずです。
それなのに、
- 判断回数が減らない
- 確認工程が増える
- 常に緊張が抜けない
こうした感覚が残る場合、
原因はツール選定でも、
設計ミスでもないことがあります。
氣功の視点で見ると、
ここで起きているのは
立ち位置の固定です。
管理者の位置に立ち続ける限り、
人は常に「次の判断」を探します。
AIがどれだけ優秀でも、
「最終判断は自分」という前提がある限り、
思考は止まりません。
これは、
真面目さの結果といっても
いいかもしれません。
だからこそ、
責任感の強い人ほど、
AIによって消耗しやすくなります。
第3章|氣功が見る「立ち位置」とは何か
氣功において、
「氣」の使い方の良しあしは、
氣功師の「立ち位置」で決まります。
仕事においても、
AIの使い方においても、
行動や技術よりも先に、
「どこから関わっているか」の方が
重要だとするのが氣功的な見方です。
前に出て引っ張っているのか。
全体を監督しているのか。
一歩引いて流れを見ているのか。
同じ仕事をしていても、
立ち位置が違えば、
身体の状態も、消耗の仕方も変わります。
管理者の立ち位置が悪いわけではありません。
ただ、
その位置に立ち続ける構造が続くと、
人は常に緊張を抱えることになります。
氣功では、
この緊張が続く状態を
「場が固まっている」と表現します。
AIとのやり取りでも、
この場の硬さは
そのまま結果に反映されます。
出力は安定する。
しかし、広がらない。
想定外が起きにくい。
第4章|疲れない人が無意識にやっていること
一方で、
AIを使いながらも
比較的余白を保っている人がいます。
彼らは特別な技術を
使っているわけではありません。
違うのは、
AIを常に管理しようとしない
という点です。
- 出力を一度受け取る
- すぐに評価しない
- 少し間を置いてから判断する
これは放置ではない。
氣功的に言えば、
関わりの力が抜け、
やり取りが生まれている場全体を
一度眺められている状態です。
管理し続ける立場ではなく、
場の流れを見守る位置に
自然と移っている、とも言えます。
すると、
- 判断の緊張が減る
- 修正が減る
- 思考に余白が戻る
AIの出力が突然良くなる、
というより、
こちらの受け取り方が変わるのです。
第5章|立ち位置は「変えよう」としなくていい
ここまで読むと、
「じゃあ立ち位置を変えればいいのか」
と思うかもしれません。
でも、氣功的に観ると
立ち位置を意図的に変えると
このコラムの本質的なテーマから
ズレてしまいます。
変えようとすると、
それ自体が新しい管理になります。
大切なのは、
今どこに立っているかに
気づくことです。
- いま、自分は緊張しているか
- 判断を抱え込みすぎていないか
- 常に先回りしていないか
この確認だけで、
立ち位置は自然に緩み始めます。
第6章|AIは、立ち位置をそのまま映す
AIは、
使い方の巧拙以上に、
関わる人の立ち位置を
正直に映します。
管理すれば、管理される関係になる。
急げば、急かされる答えが返る。
余白を持てば、余白のある結果が出る。
これはAIの性質というより、
関係性の構造です。
もし今、
- AIを使っているのに楽にならない
- 判断疲れが増えている
- どこか噛み合わない
そう感じているなら、
それは失敗ではありません。
次の段階に入る準備が
始まっているサインです。
やり方を増やす必要はありません。
設計を詰め直す必要もありません。
ただ一度、
「自分はいま、どこからAIと関わっているのか」
を眺めてみてください。
その視点が生まれた瞬間から、
AIとの関係は
少しずつ変わり始めます。
終わりに|関係が変わると、仕事はこう変わっていく
AIとの関係がアップデートされると、
仕事は劇的に変わる、というより
静かに質が変わっていきます。
まず変わるのは、
仕事の「量」です。
やることが極端に増えるわけでも、
減るわけでもありません。
ただ、
無意識に引き受けていた確認や緊張、
先回りの判断が減っていく。
その結果、
同じ時間でも、
体感的な負荷が軽くなります。
次に変わるのは、
仕事の「効率」です。
効率というと、
スピードや処理量を思い浮かべがちですが、
ここで起きるのは別の変化です。
やり直しが減る。
方向修正が少なくなる。
「これでいいのか?」という迷いが長引かない。
AIの出力そのものが劇的に変わるというより、
こちらの判断が過剰にならなくなることで、
結果として流れがよくなる。
そして一番大きく変わるのは、
仕事の「創造性」です。
アイデアが増える、
発想が飛躍する、
という派手な話ではありません。
むしろ、
考え続けなくても、
自然に次の一手が見えてくる感覚に近い。
AIと対話しているはずなのに、
どこかで
「考えさせられている」感じが薄れていく。
これは、
AIが優秀になったからではありません。
関わり方が変わったことで、
思考と身体の間に
余白が戻ってくるからです。
その余白があると、
仕事は「詰めるもの」から
「育っていくもの」に変わっていきます。
成果を出そうとして
前に出続けなくても、
仕事が前に進む。
管理し続けなくても、
流れが止まらない。
AIは、
便利な道具でも、
使いこなす対象でもなく、
仕事の場を映す鏡のような存在になります。
もし今、
AIを使っていて
どこか噛み合わなさや疲れを感じているなら、
それは失敗ではありません。
関係が変わる手前で、
一度立ち止まっているだけです。
やり方を増やさなくていい。
スキルを積み直さなくていい。
ただ、
どこから関わっているのかを
一度、眺めてみる。
そこから、
仕事の質も、量も、効率も、創造性も、
静かに変わり始めます。
AIとの関係が変わるというのは、
仕事のやり方が変わることではなく、
仕事との距離感が変わることなのかもしれません。
その変化は、
思っているよりも
ずっと穏やかで、
ずっと実務的です。
もし、
AIとの関係だけでなく、
仕事や人生全体との関わり方そのものを
もう少し丁寧に見てみたいと感じたなら。
三和氣功では、
技術や操作を教えるのではなく、
立ち位置や場がどう変わっていくのかを
時間と関係性の中で扱っています。
▶ 氣功師養成講座
※成果を約束する講座ではありません。
氣功師・ヒーラー
頑張ることを手放し、ありのままの状態に戻ったとき、
人はもともと備わっている力や調和を自然と思い出していく。
氣功を人生を操作するための方法ではなく、自然体で生きるための智慧として提案している。