三和氣功の歩みと思想

 

三和氣功は、
中国の氣功師・馬光文(ま・こうぶん)の実践から始まりました。

馬先生が伝えてきた氣功は、
特別な力を身につけるためのものでも、
人を変えるための技法でもありませんでした。

日々の生活の中で、
身体と氣の変化を丁寧に観ながら、
人が本来の位置に立ち戻っていくための、
ごく実践的な道として育ってきたものです。

三和氣功は、
その実践を土台にしながら、
日本での指導、生活の変化、
人との関わりの中で問い直され、
少しずつ形を変えながら続いてきました。

このページでは、
三和氣功がどのような歩みを経て、
いまの立ち位置に至ったのか。
そして、その過程の中で
どのような考え方や姿勢が育ってきたのかを、
実践の流れに沿って記していきます。

ここに書かれているのは、
完成された思想ではありません。
実践の中で、何度も立ち戻ってきた
「位置」の記録です。

 


三和氣功は、1990年代に中国の氣功師・**馬光文(まこうぶん)**が東京・千葉で始めた氣功の流れを原点としています。
武術氣功・道家氣功・佛家氣功など、多様な伝統の智慧を統合しながら、約三〇年にわたり「氣の調和を生きる道」として受け継がれてきました。

創始者・馬光文による氣功指導(2000年代)

三和氣功の歩み 

2018年には、中国と日本をオンラインで結び、
氣功治療や講座を行う試みが始まりました。
現地では中国の生徒たちに氣功を教え、
日本からホームステイで学びに来る人もいました。

2020年。
世界的な環境の変化と、
師でもある馬光文の介護という現実に直面し、
氣功を、どのような環境でも実践できる形へと
移行する必要が生じました。

こうして、対面を前提としていた氣功のあり方は見直され、
日常の中で実践される氣功、
氣を「情報」として捉える視点が、
少しずつ形をとるようになっていきました。

 

三和氣功は、時代や場所にとらわれず、
“氣がめぐる場”として人と人、国と国をつないでいます。

沿革

年代主な出来事
1990年代馬光文が来日。東京・千葉で氣功指導・施術を開始
2000年代東京中野に「三和気功治療勉強センター」設立
2018年拠点を中国に移し、オンライン治療・講座を開始。中国でも氣功指導を展開。Sanwa Healing Worksに名称を変更
2020年介護と仕事の両立を機に、完全オンライン化へ 「三和氣功」始動。
現在氣功・哲学・ヒーリングを統合した教育体系として発展中

 

実践の中で形づくられてきた考え方

 静けさに還り、自然体で生きるための氣功 

多くの人は、氣功に
「瞬間的な変化」や「特別な力」を求めてやってきます。

痛みを一瞬で消す、難病を治す、
誰かを惹きつける、
心のブロックを一瞬で取り除く──

そんな“超人的な力”に惹かれる気持ちがあるのも、
自然なことです。

けれど、
自分の弱さや揺らぎを抱えたままでは
幸せになれないのではないか──
そんな問いに立ち止まる人も少なくありません。

痛み、悲しみ、不安、混乱といった
人間らしい弱さは、
消し去るべき「不良品」ではなく、
生命が深く動いているサインでもあります。

三和氣功は、その弱さを否定せず、
“ありのまま”を優しく見つめるところから
始まる氣功です。

特別な人が特別な力を扱う技法ではなく、
平凡な日々を生きる
私たち一人ひとりの中で、
静かに育っていく「道」としての氣功──

それが、三和氣功の姿です。

 

「三和」という名前に込められた意味

 天・地・人の調和 

「三和」とは、天(宇宙)・地(自然)・人(わたしたち)の氣が調和することを意味します。
これは道家で言う「天地人三才」の和でもあり、私たちが宇宙の循環の中で自然体に生きることを象徴しています。

天のリズムに身をゆだね、
地の恵みとともに呼吸し、
人として愛と調和を選ぶ。

三和氣功という名は、
天・地・人の調和の中に身を置いて生きる、
その位置を指し示しています。

 

後から言葉にされた三和氣功の理念

これらは、三和氣功が最初から掲げてきた目標や教えではありません。
実践を重ねる中で、繰り返し立ち戻ってきた位置を、
あとから言葉として整理したものです。

 

🌿 静寂意識 ― Still Mind

心を静め、現象の背後にある氣(情報)に気づいていく力。
静けさの中で、調和や創造が立ち上がることが、
実践を通して確かめられてきました。

💞 be with ― ともに在る

癒しとは、何かを“する”ことではなく、
ただ見守り、寄り添い、
調和が戻っていく過程に共に在る姿勢。
三和氣功では、この在り方が大切にされてきました。

☯️ 自然体で生きる

氣功は努力によって積み上げるものではなく、
元の位置に還っていく道として捉えられています。
無理をせず、頑張らず、
自然の流れ(道/タオ)に沿って生きるという姿勢が、
実践の土台になっています。

 

いまに息づく三和氣功

 

三和氣功が大切にしてきたこと

三和氣功では、
目に見える現象だけでなく、
その背後で働いている
氣の流れや情報の在り方
少しずつ確かめてきました。

何かを操作しようとするよりも、
起きていることと
**ともに在る姿勢(観照・be with)**を
大切にしてきたのは、
その方が、
氣が自然に巡りはじめることを
繰り返し体験してきたからです。

自分の氣を「使おう」とするのではなく、
流れと循環の中に
身を置いていくこと。

その在り方の中で、
癒しは目的ではなく通過点となり、
生き方そのものが
静かに創造へとひらいていきます。

 

さらに深く触れたい方へ

 

2019年2月26日