「あり方」を目指すと波に乗れない
この世界で何を成したいか、この世界でどんなことをやりたいか、このような生きる目的、生まれてきた目的、目標や夢は私たちが波に乗って生きる上でとても大事です。
コーチングではゴールの重要性をとことん説きます。
ゴールがなければ人間は死んでしまうしかないとまで言い切ります。
実際、健康な若年層の人であっても、生きる目的や希望を失った人は生命力が著しく低下して命を落としてしまうという実験結果が残されており、三和氣功でもゴールの重要性については講座の中でも何度も取り上げる機会があります。
そしてゴールとは、様々なレベルのものがあるとはいえ、今の自分から見て具体的に手にしたい結果である必要があります。
世界平和であれ、資産を築くことであれ、社長になることであれ、志望の難関大学に合格することであれ、それはこの世界において形になるもの、実を結ぶものです。
決して自分の「あり方」ではありません。
健康な自分、幸せな自分、誰にでも好かれる自分など「あり方」をゴールだと勘違いすると、全然前に進めなくなってしまいます。
私はよく自分がいるだけで周りの人が勝手に癒されてしまうような自分になりたいと思っていますし、それを口にしていたら、私もそうです!って言って下さる人が沢山増えたのですが、
これは実はゴールではなく「あり方」です。
そんな自分になって何をしたいのか、そんな自分が手に入れたい状況やものは何か、そんな自分が成し遂げることはなにか、それが「ゴール」で、
そのゴールによって自分の「あり方」がバージョンアップしていくのです。
三和氣功がおすすめしている「自然体」であることも、波に乗ることも「あり方」であって、そんな自分がどこに向かいたいのかを求めることがなければ結局先に進むことはできません。
逆に言えば、自分がこの世界で何を成したいか、何を表現したいかというゴールがあるからこそ、波に乗れるし、自然体であることもできるようになるわけです。
例えば悟りたい!というなら、悟って何したいの?
気功が上手になりたい!じゃあ、上手になって何を成し遂げたいの?
そこがなければ、いくら悟っても、いくら達人になっても何か意味があるのでしょうか?
このように「あり方」だけに目を向けると、何か意味があるの?という虚しさや絶望の方向へと意識が向かうリスクもあるのです。
自分を楽しませるため、それだけしかない
コーチングでは、自分のためのゴールより、他者を幸せにするゴールを推奨しています。
その方が容易に現状の外に設定できるからです。
私たちにとって、自分の欲を満たすことに比べて他人を喜ばせることで得られる満足感は実は圧倒的に大きいのです。
それは人間誰にでも当てはまることなので、自分はそうではない器の小さい人間だなどと思う必要はありません。
もしそうなら、自分を守ろうとするあまり、自分のそういう一面に意識が向いていないだけですし、そもそも、人に喜ばれることをすることすら結局は究極の自己満足(自分のため)であるとも言えます。
「道(タオ)」な観点から言えば、人が生きるという本質的な目的はただ、この物理領域において自分の生を楽しみ、自己を存分に表現すること以外にないと言えます。
私たちは誰しも、この世界において自分の命を冒険し、楽しみ、表現するために生まれます。
そのような根源的な欲求に突き動かされているのです。
それは一人一人とてもユニークで、価値があります。
そっくりな双子が同じ環境で育っても、それぞれ別の人格を持ち、別のゴールを持つ、これこそ人間の素晴らしいところです。
命ある限り、無限の可能性を表現し続けることこそ、私たちの根源的なゴールなのです。
誰しもがゴールに導かれている
やりたいことが見つからないとか、ゴールがわかりませんという方がいらっしゃいます。
でもそれは見えていないだけで、誰でも必ずやりたいことやゴールはあります。
やりたいことが見つからないとか言いつつも、ここまで生きてきたのは、自分のゴールに導かれてきたからです。
自分の生きる目的を本質的な部分で誰しもちゃんと知っているのです。だからこそ生まれてきたし、今生きているのです。
大切なのは、求め続けることです。
自分自身を探求し続ければ、自分の生きる意味や自分の生きる目的は必ず見つかるはずです。
今、やりたいことがわからくてどこにも進めないというのなら、それだって自分の本質的な部分からの導きなのです。
その場合にはじたばたせず、恐れや不安からできるだけ距離をとって、五感を使って今を感じていきましょう。
毎日体を動かし、水分を十分に摂取して、できれば公園などでいいので、自然の中に身を置き、できるなら何か自分を表現できる創造活動をしてみましょう。
絵を描く、写真を撮る、踊る、歌う、もちろん氣功もおすすめですが、いずれにしてもただ自分のためだけにやるので上手い下手は関係ありません。
自分の奥深くからやってきている流れを少しづつアウトプットしていくことが大切です。
今どんなに困難を感じていたとしても、導きは来ているのです。波は来ているのです。
ただ、その波に乗り導きに従うことへの恐れを手放すことを、私たちは非常に難しいと感じているだけです。
気功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。