「もっと努力すれば変われるはず」
「目標をはっきりさせれば、人生は動く」
私たちはそう教えられてきました。
実際、世の中にはそれでうまくいく人もたくさんいます。
でも一方で、
どれだけ理解しても、どれだけ頑張っても、
なぜかうまくいかない人がいます。
様々な自己啓発や心理メソッドを理屈では理解した、
実践もした、
だけどダメ、だけど何かズレる、
そんな人がたくさんいると思います。
知識が足りないわけでもなく、
意欲がないわけでもない。
自分を受け入れ、自己肯定感を上げようと試みても来た。
- コーチングの理論も理解している
- 引き寄せや意識の話も分かる
- 正しいと言われることは、ひと通りやってきた
それでも、
どこかでずっと違和感が残る。
「やっていることは合っているはずなのに、
なぜか自分の人生には馴染まない」
そんな感覚をあなたも感じていませんか?
努力や目標設定が「合わなくなる」地点
これは失敗でも、後退でもありません。
人生には、
努力や目標設定がうまく機能する段階と、
それらが合わなくなる段階があります。
後者に入ると、
- ゴールを決めようとすると、身体が緊張する
- 理想を具体化するほど、気持ちが遠ざかる
- 「こうなりたい未来」を描くほど、どこか嘘っぽく感じる
そんな反応が起き始めます。
このとき多くの人は、
「まだ癒しが足りないのでは」
「トラウマが解消されていないのでは」
「自己肯定感をもっと高めないといけないのでは」
と考えます。
それも一つの見方ですが、原因を正確にとらえているとは限りません。
変われないのではなく、「立っている場所」が違っている
三和氣功の視点では、この状態をこう捉えます。
変われないのではなく、
変えようとしているあなたの立ち位置が、
ゴールを求めて進むというアルゴリズムと
ズレてしまっている。
というよりむしろ、すでに合わなくなっている。
努力や意志で人生を動かす前提そのものが、
少なくともあなたの深層ではもうしっくりこなくなっている。
それは弱さではなく、
むしろ人生の感受性が深まっているサインです。
この段階に入ると、
- 人生をコントロールしようとするほど苦しくなる
- 正解を選ぼうとするほど、自分から離れていく
- 「もっと頑張る」が、もはや解決にならない
- 変わろう、手に入れようとするほど手に入らなくなる
そんな感覚がはっきりしてきます。
三和氣功は、人生を「変えにいく」場ではありません
三和氣功は、
「目標設定」や「努力」によって
人生を変える方法を教える場ではありません。
努力や正解を積み上げても届かなかった人が
別の立ち位置から人生を観直すための場です。
ここで大切にしているのは、
- 何を達成するか
- どこへ行くか
よりも、「いま、どうあるか」、
「いま、どこから人生を見ているか」。
在り方と立ち位置が変わると、
同じ出来事でも、反応が深層から変わります。
- 感情に飲み込まれる時間が短くなる
- 立て直しが早くなる
- 無理に前向きにならなくてよくなる
これらは、表面的には同じように見えても、マインドを書き換える、潜在意識を書き換えることとは
違う層に起きる変化です。
その結果として、
人生の流れが静かに変わっていくことはあります。
でもそれは、
目的ではなく結果です。
私自身も、ここで立ち止まりました
私自身、これまでに多くの理論や方法を学び、
理解してきました。
「正しい」とされることを、
できる限り誠実にやってきたつもりです。
それでも、
どこかで拭えない違和感が残りました。
「これは間違っている、というより
自分の人生の深さと、合っていない」
そう感じるようになったのです。
そこから自然に、
変えようとすることよりも、
観ること・立ち止まること・身体に戻ること
氣功が古くから大切にしていた基本へと、関心が移っていきました。
三和氣功は、
その過程で深まっていった道です。
もし今、同じ場所にいるなら
- 頑張っても変われない
- 方法を増やすほど苦しくなる
- でも、このままでいいとも思えない
- これまでの生き方ややり方は自分の本質からズレていると感じる
もしそんな感覚があるなら、
それはあなたが間違っているからではありません。
人生を、別の角度から見直し、生きる準備が
静かに始まっているだけかもしれません。
三和氣功は、
そのための「答え」を与える学校ではありません。
ただ、
無理に変えようとしなくてもいい立ち位置を、
身体で思い出していく”場”です。
自然の流れを生きることがそのまま自分の幸せや成功と重なっていく道。
ここが、
あなたの道かどうかは、
誰かが決めるものではありません。
必要なときに、
必要な人が、
自分のペースで、静かに辿り着く場所であればいい。
そう考えています。
三和氣功については、こちらにまとめています。
▶︎ 三和氣功とは
馬明香(ま あすか)
氣功師、ヒーラー、セラピスト
認知科学をベースとしたヒーリングと中国の伝統気功を用いて、病人を辞めて、本来の自分の生き方に立ち返り自己実現を目指す生き方を追求している。
本当になりたい自分を実現し生きることこそ、病気を治すことの唯一の道であり、どんな状況にあっても自分の価値を探求しながら人生を生きることが人の本当の幸せであることを信じて活動している。
「道タオ」に通じる気功的な生き方、すなわち、頑張らず無理せず、自然体であれば、自ずと自分が持っている本来の魅力や能力が発揮され、健康に豊かに幸せに生きられるはず。
人生のパフォーマンスを最高に高めていくための一つの道具として氣功を提案している。