お知らせ

気に対して敏感すぎるんですが…

「気」の取扱説明書

気が感じられません とおっしゃる方がいらっしゃる一方で、
気に対して敏感過ぎて困っています とおっしゃられる方もいらっしゃいます。

どちらも、気功に対する理解不足から陥る状態にすぎません。
なぜなら、気功は誰にでもつかえるからです。
人間の脳や身体はだいたい皆同じシステムを持って生まれてきます。
ホメオスターシスの働く範囲も、人間であれば、
どの人もほぼ一定と決まっています。
気功は結局は脳の働きによって生まれるものに過ぎませんので
誰にでも使えると言うことになります。

今回は「気に敏感すぎる」ということから気功について
お話ししてみようかと思います。

敏感すぎるので、いろんな人の気持ちや念、
場の気のようなものが伝わってきて
しんどくなる、気持ち悪くなる、苦しくなる、
ひどい場合には生きづらいと感じる方もいらっしゃるようです。

結局は、その感じている「気」の本質の意味を
知らないがために、そういう悩みからいつまでも抜け出すことができません。

そこはしっかり、講座などで気功師として
学んでいただきたい部分ですが、

簡単に言えば、自分の心と身体をうまく扱えていないだけですよ
ということなのです。取扱説明書を読んで理解すれば解決します。

気配を感じたり、空気を読んだり、
人の気持ちや感情を感覚として感じるとか、

腹黒い性格、真っ赤な嘘とか、概念のようなものを
感覚的に捉えたり、

腹が据わる、腑に落ちる、など
心と身体が一体となった感覚など

情報を身体の感覚で捉える能力は誰にでも備わっています。
気を感じるとは、こういった感覚に他なりません。
言うなれば、
無意識レベルで私たちは四六時中「気」によって
コミュニケーションをとったり、自己表現したり、
現実(内部表現)をみています。

気功師は、この日頃無意識に使っている感覚を
より意識的に使えるようになるのですが、

なぜそれが可能かというと、
学問レベルで、「気」の取扱説明書を学んでいくからなのです。
「気」の本質が「情報」であるということを科学ベースで学ぶからなのです。
そして、この世界がその「情報」によって自らつくり出していることを
身体を使って学ぶからです。

怖さを感じたり、気味悪さを感じたり、
相手の感情を自分のことのように感じるのだとしても、
それはすべて自分の内部表現、
つまり脳と心が生み出したものに過ぎません。

そこを、学問として学ぶことがないと、
実はいわゆるオカルトに陥る危険をはらんでいると思います。

そこを何か、特殊な能力みたいなものとして扱うと、
実際には何が起こっているのかが盲点に隠れて
そこから抜け出すことができませんし、
その能力をどのように扱っていけば良いのか、
どう洗練していくべきなのかが理解出来ません。

気功のカラクリを学びつつ、
丁寧に自分と向き合っていけば自ずと自分が変わります。
その方法と理論を学問レベルで学ぶからこそ必ずそうなるのです。

気功は自分自身をコントロールし、
自分と相手の内部表現を自在に操るテクニックとして
伝承されてきました。
悪用しようと思えばいくらでも悪用できる、諸刃の剣なので、
長らく秘伝として語り継がれてきたという歴史もあります。

私の師匠は中国で気功治療をしていたとき、
心霊治療を引き受けたこともあったそうです。
それはやはり危険な行為であると言っていました。
なぜなら、そういう治療の場というのは、
ともすれば相手に自分が飲まれてしまいかねない危険を
はらんでいるからだと言っていました。

自分(の気功の力)を信じていないと
絶対に関わってはいけないと
真剣な顔で言われたのを覚えています。

いわゆる心霊現象を引き起こすような
内部表現(脳と心)の持ち主は
無意識の強い信じ込みとセルフイメージによって、
自分だけではなくその場を巻き込んでしまうほどの
非常に強い、ネガティブな影響力を持っています。

よって、かなり強いエフィカシー(自分はできるという確信)と
IQ(気功に関する身体に落とし込まれた深い知識)がなければ
逆に相手の内部表現に心身ともに書き換えられてしまう恐れがあるのです。

結局、気功の質や気を扱う能力は
知識とエフィカシー(洗練された心と身体)で
決まるということです。

このことを、現在では「秘伝」ではなく、
科学ベースで学ぶことが可能になりました。
それは我々人類の知識の抽象度が上がったからです。

現実は自分で創り出しているものです。
内部表現は脳と無意識の心の働きがつくり出し、
それが現実に写像として現れます。
気功を学ぶことを現代風に解釈すれば、その内部表現をいかに書き換えて
自由に人生を創造していくか、自分だけの価値をうみだしていくか
ということを追求していくことなのです。

-お知らせ

© 2024 三和氣功