お知らせ

行動と結果のあいだ

2019年11月13日

ダイエットや慢性的な身体の不調、特に炎症症状を抱えて
相談にやってくる方には、セルフヒーリングの実践の指導とともに、
食生活の改善のための食品リストをお渡ししています。

実際に私が試してみて良いと思ったものです。

この食品リストをおすすめしている理由は
体重が減るとか、健康に良い食事ということではなくて、
そのゴールが、
「身体、特に腸を書き換えること」に設定されているからです。
身体を書きかえるということは、当然心も書きかわるので、
実践することで、食の嗜好も自然に変わるし、内部表現(脳と心)も変化するのです。

またエンドレスにこの食品リストを厳守する必要も無く、
ほとんどの人には普通の食生活に戻れる道が用意されています。

この食品リストを厳密に守って最低1ヶ月半ほど食生活を変えれば、
身体はもちろん、心もかなり書きかわると思います。

でも、ここで必ずこんな質問が出てきます。
「家族と一緒に住んでいるので、
完全にはこの通りの食生活に変えられない。どうしたら良いのか?」
「人付き合いがあるので、この通りには出来ない時があっても効果はあるのか?」

私としては、
家族と住んでいても事情を話せば、十分協力してもらえる範囲内であると感じているし、
最低一ヶ月半くらいは友達や会社の付き合いを犠牲にしても、その価値はあると思うし、
これも事情を話して自分だけ食べれるものを食べていればいいわけで、
自分のゴールのためであれば、そんなに厳しい食事制限ではないと思っています。

自分が大事か、人に合わせることが大事か、want toで判断して欲しいと思います。

ただ、それでもやっぱり人の気持ちを頑なに拒否したり、
楽しい雰囲気を邪魔したり、そういうことはしたくないですから、

しっかりと目的意識を持った上で、自分だけ孤立するような生き方を選ぶ必要は無いわけです。

ですから、あくまでも、「できる限り厳密に」ということで構いません。

逆に言えば、

何か結果を出すために
これをしないと結果が出ないから我慢してやるとか、
これをしたら効果が無いからやってはいけないとか、

「ねばならない」「絶対だ」みたいなマインドセットは実はそれはそれで危険なのです。

なぜなら、そもそも行動と結果の間には、確実な因果関係など存在しないからです。
もっと正確に言うと、行動と結果の因果関係を私たちの顕在意識(以下、意識と表記します)
が理解することは不可能であるという感じです。

平たく言えば
これをやれば結果はこうなるという絶対的な法則はこの世にはないということです。
それは、ゲーテルの不完全性定理によって、数式的に証明されていることです。

100%例外や矛盾のない法則も、理論もありません。

頑張って勉強に励んだから東大に入れたと私たちは考えますが、
東大に合格するという結果には、無数の要因が重なり合っていて、
そのすべてを我々は知ることが出来ないということです。

ヒーラーの視点で言えば、無数の縁起の積み重なりがある一つの結果を生じさせているということですね。
ある一つの事象の現出には、その肺経に無数の事象が重なり合っているということです。
そして、そこにどんな因果関係があるのかは、私たちの意識で捉えることは不可能なので、
そこにはランダム性があるということです。

努力すれば報われるとか、
行動すれば望む結果が出るとか、そのように教育されてきたので
私たちは、やれば自分の望む結果が出て報われると信じていますが、

実は
物事はそんなに単純で直線的な関わり方をしていないのです。

もちろん私たちは目的を持って主体的に行動して、そのための結果が欲しいわけですが、
真面目にやれば必ず報われるというマインドセットはかならずしも機能しないということを
是非知っておいてください。

努力すれば報われると思っていると、
報われなかったときに私たちの心と身体は簡単に折れて傷つきます。

これをやればこうなるという行動と結果の因果関係に絶対的な法則はないし、
結果はランダムに現れる。
この二つがポイントです。

では、目的のために主体的に行動していく上で
適切なスタンスは何かというと

「無意識を信頼し、無意識に委ねる」

ということです。

目標を設定し、その結果を手にする確率を上げるために必要なことをやって、
あとは無意識がどんな結果を出してくるのか観察し、待つというスタンスです。
方向性が違うと思えば、また修正して、無意識が出してくる答えを待てばいいのです。

無意識に委ねることは、不確定さに身を委ねることになるので、
不安や危うさもつきものかも知れませんが、

実はこの無意識を信じて委ねるという感覚を自分から除外してしまうと
自分の持っている潜在的な能力も、可能性も、すべて奪ってしまうことになります。

これをやるとこうなる、
この結果のためにはこれをする必要がある、みたいな
因果関係を提示する情報はすべて自分の外部からやってきます。

例えば
たばこを吸えば肺がんになるとか、
痩せるためには炭水化物をとらない方が良いとか、
グルテンは炎症反応を引き起こすとか、
すべて外部からの情報です。

でも、先程の不完全性定理からこれらの情報をみれば、
こうしたものはすべて、高い確率でそうであると言えるが、
常に確率性を伴っていて、絶対性ではないわけです。
Aさんにはあてはまっても、Bさんに必ず当てはまるとは限らないような情報です。

にもかかわらず、「無意識に委ねる」感覚を排除すると、
こうした不確定な情報で自分をがんじがらめにして
自縄自縛の状況を作ってしまうことになります。

極端な話、自分が何を食べるか、どんな選択や行動をするか、
何が良くて何が悪いかさえも、
そういった外部情報を出来るだけ集めて、それに従って決めなければ
不安で仕方が無いという感じになります。

無意識に委ねることの出来ない人というのは、
自分の感覚、自分の身体から来る感覚を信頼せず、
自分の身体と意識を切り離している状態にあると言えます。
自分の身体の声を聞けない人といっても良いかもしれません。

本能とか、直感的な感覚を自分から切り離してしまっているのです。

もともと、人間も動物なので、
こうした身体の声、直感とか本能に従って行動や判断をする能力があるのですが、
特に情報過多な現代においては、情報があふれすぎていて、
情報に囲まれて生活しているうちに、こうした身体的な感覚を忘れてしまって、
情報にがんじがらめにされて生きるようになってしまったのですね。
他者からの情報にハックされまくってしまっている感じです。

そうすると、身体の声、自分の声が聞けないので、
当然自分が本当に何を欲しているのか、何がしたいのかという
want toさえ、自分でわからなくなります。

いつの間にか、外部の情報から得た「こうするべき」「ああするべき」が
自分のwant to にすり替わってしまっているのに、
こうした人は気づいていません。

多かれ少なかれ、私たちは皆このような傾向を持っていますが、
身体とのつながりはだれでももともと持っているものなので、
セルフヒーリングや練功を通して自分の身体を観察したり、
身体感覚を養っていくことで、いつでもそれは取り戻せるし、
つながりをより深めていくということも当たり前に可能です。

身体の感覚が洗練されればされるほど、
直感的な感覚が磨かれて、自分の欲しいもの、自分の進むべき方向性、
何が自分に合っていて、そうでないかも感覚的に分かるようになります。
当然、生きる目的や使命も見つかりやすくなります。

そして、無意識=身体を信頼し、委ねるという感覚もよみがえってくるので、
身体は本来持っている力を自由に、創造的に発揮しはじめます。

ただ、無意識がどんな結果を出してくるのかは
最初にお話ししたように
私たちの意識では計り知ることは出来ないのです。
行動と結果のあいだにどんな因果関係が働くのかは全く不可知であり、
結果もランダムです。

忍耐が必要な場合もあるでしょうが、意識と無意識は本来一つのものなので、
もう少し正確に言えば、意識は無意識の一部なので、
私たちが心から望むことは必ず達成されるように力が発揮されます。
私たちはただそれを焦らず邪魔せず観ていれば良いというだけになるのです。

ですから、
最初にご紹介した食品リストも、
このような観点で活用していただきたいと思っています。
これをやると効果があるとか、ないとか、そういう視点ではなく、
まずはしっかり目的やゴールを持って、身体を信頼して、委ねることを前提に、
食品リストを手に取ってみて欲しいのです。

そうすれば、やむなく食品リストを守れない事態が起きても
あまり気に病む必要は無いし、身体の感覚を頼りに、
どの程度厳密に守るかも自分自身の判断で決めても良いわけです。
やってみて違うなと思えば、また変えてみれば済む話です。

行動(原因)と結果は、直線的につながっているというイメージを
捨ててください。

そうすると、なかなか結果が出ないこともあるかもしれません。
でも、それと同じくらい、どこをどうしたらそうなるのか全く分からないくらい
魔法のような結果がが出たりする事も普通にあるのです。

それこそ、私たちが誰でも持っている創造的な力です。
この力を発揮させるためには、まず身体とのつながりを取り戻し、
「無意識に委ねる」という感覚を取り戻せば良いのです。

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