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気功とは?~ホメオスターシス同調~

セッションやヒーリング、
気功技術の伝授において、
具体的に何が起きているかというと、

それは「ホメオスターシス同調」といわれるものです。
簡単に言えば、無意識レベルの同調が起きるのです。

例えば、長年夫婦が連れ添うと顔や雰囲気が似てきたり、
女性同士がしばらく共に生活すると生理周期が重なってきたりするのは
ホメオスターシスが同調するからだと言えます。

このように、人間と人間の脳は同調する性質があるのです。
これに関わる脳の神経細胞をミラーニューロンと言います。

ミラーニューロンは猿の脳で初めて発見され、
1992年にイタリアの脳神経学者が論文で発表したことで
一般的に知られるようになったばかりなのですが、

猿が他の猿の動作を観察しているとき、
その猿の脳も、
もう一方の猿と同じ動作をしているかのような
反応を示すことがわかって、
それをきっかけにミラーニューロンの存在が確認されるようになりました。

人間の脳においては、共感したり、相手の心を読んだり、
相手を鏡のように模倣したり、
同調したりするような機能が認められていて、
人間の自己認知にも深く関わっているであろうと
考察されています。

私は、このミラーニューロンについて、
心理技術の指導を受けていた際に学んだのですが、
このときに、
気功で何が起きているのか、遠隔気功がなぜ機能するのかが、
これで説明がつくことを知りました。

気功によってヒーリングや伝授といった
働きかけが行われているとき、
クライアントの脳が気功師の脳に同調するから、
クライアント自身が変性意識に入ったり、
気功師の抽象度に同調したりすることで
書きかえが起こるのです。

私の伝統気功の先生であり、三和気功の創始者の
馬先生は、「気」は高いところから低いところへ、
大きなところから小さなところへ流れていくので、
気功師と一緒にいればいるほど、周りの人は元気になるのだと
気の働きを説明していましたが、

気功師によってクライアントがより高い抽象度へ
同調していくという考え方は
ミラーニューロンで説明がつきそうですよね。

しかもおもしろいことに、
このミラーニューロンには
空間を超えて同調作用を示すことが認められているのです。
遠く離れた人同士の間でも、
ミラニューロンが反応を示すことが認められてます。

電話をかけようとしたら相手も自分に電話をかけようとしていた
みたいな事って当たり前に起きますが、
そういう現象も、遠隔でヒーリングが作用するのも
ミラーニューロンが関わっているのです。

人間同士のコミュニケーションは、
言語や動作や表情によるもの以前に、
無意識レベルで行われています。

このように考えてみると、
気功って、無意識レベルでのコミュニケーションを利用して
相手をサポートする一つの技術といってもいいと思います。
そして、
気功師とは無意識レベルで、
相手をゴール側へと書きかえるための
コミュニケーションの達人ということになりますね。

そう考えると、様々なビジネスシーン、教育や子育て、
セラピーなどの場面で、「気功」という技術が大いに役立つでしょう。

気功師の脳とクライアントの脳が同調することで
気功が機能するのであれば、
気功師は常に、より高い抽象度を保つために
自分自身の心と身体を洗練し続ける必要がありますね。

クライアント側も、同調することに身を任せつつ
どのように書きかわりたいのかを明確にしておくことで、
ゴールへの確実な一歩にすることが出来ますね。

このように
気功ヒーリングで何が起きているのかを
知っておくのはとても有益なことです。
「知る」ということはとても大事なことなんです。
なぜなら、知っていることで、アクセスする情報量が上がるからです。
結果的に、気功師にとっても、クライアントにとっても
ヒーリングそのものがより機能するようになります。

特に遠隔ヒーリングでは、
複数の方が参加されて、
一時的なグループとなってヒーリングの場を
つくり出しますので、高い意識を持って参加される方が多いほど、
ヒーリングの場の抽象度が上がりますし、
もちろんヒーリング自体の精度も上がります。
そして、それに同調して
一人一人がより高い抽象度に引っ張られていくという
相乗効果が無意識レベルで発生します。
これは複数でヒーリングを行うことの利点です。

無意識レベルのコミュニケーションを
どれくらい意識できるか、どれくらいコントロールできるか、
その辺りがわかってくると
気功のことがさらによくわかるようになります。

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